研究課題/領域番号 |
20K19349
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
川原 勲 奈良県立医科大学, 医学部, 研究員 (80524975)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | がん性サルコペニア / がん性心筋障害 / HMGB1 / 温熱療法 / 抗酸化性ビタミン / スニチニブ / プテロスチルベン / がん性悪液質 / HMGB1 / 抗腫瘍効果 / 抗幹細胞性 / 骨格筋萎縮 / がん / サルコペニア |
研究開始時の研究の概要 |
癌性骨格筋萎縮は癌治療の妨げとなるが、化学療法に伴う筋萎縮において壊死した癌細胞から放出されるHMGB1が重要な役割を果たしている。このHMGB1の癌細胞からの放出が温熱療法により低減されることを申請者は見出した。本研究では、癌細胞死ではなくHMGB1放出抑制を生じる温熱療法を開発し、化学療法に併用することにより、化学療法に伴う筋萎縮を低減することを目的とする。本研究から得られる結果からは、有効性が高くなおかつ低廉な骨格筋萎縮抑制法を提示することが可能であり、がん患者のQOLや治療忍容性の向上につながると期待される。
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研究成果の概要 |
がん性筋障害に対する補助療法を検討した。温熱療法は壊死に伴う腫瘍からのHMGB1の放出を抑制し、骨格筋変性を抑制した。抗酸化作用を有するビタミンB2とVEは抗腫瘍効果を示したが、がん性サルコペニアはむしろ増悪した。分子標的薬スニチニブによる心筋障害に対してプテロスチルベンを併用することにより、スニチニブによる心筋萎縮・線維化・筋成熟度の低下を抑制した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
癌性筋萎縮は癌治療の妨げとなるが、化学療法に伴う筋萎縮において壊死した癌細胞から放出されるHMGB1が重要な役割を果たしている。このHMGB1の癌細胞からの放出が温熱療法により低減されることを申請者は見出した。本研究では、癌細胞死ではなくHMGB1放出抑制を生じる温熱療法や補助療法を開発し、化学療法に併用することにより、化学療法に伴う筋萎縮を低減することを目的とする。本研究から得られる結果からは、有効性が高くなおかつ低廉な骨格筋萎縮抑制法を提示することが可能であり、がん患者のQOLや治療忍容性の向上につながると期待される。
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