研究課題/領域番号 |
20K19363
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
田口 周 関西医科大学, 医学部, 助教 (40786191)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | Mixed Reality / 認知機能課題 / 認知機能評価 / 軽度認知障害 / MCI |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では、軽度認知障害(Mild cognitive impairment:MCI)等によって特定の認知機能に障害をもつ患者に対して治療効果を確認しながら、Mixed Reality(以下、MR)認知課題の共同開発を行う。同時に、MR認知課題の認知機能及び身体機能への効果を検証し、本技術を認知機能障害への治療へ応用していくための学術的基盤を形成し、MR認知課題の治療プロトコル作成を目指す。
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研究成果の概要 |
COVID-19の影響で予定していた縦断的研究の実施が難しかったため、研究計画を変更して横断的評価を実施した。地域在住高齢者35名を対象に数字抹消課題と花道課題を施行し、従来の神経心理学的検査との相関を評価した。その結果、数字抹消課題においてオブジェクトを120°の範囲で展開させた場合に、課題完遂の所要時間はTMT-Aの所要時間と有意な相関が見られた。全身麻酔後の高齢入院患者に対する報告者の先行研究では、数字抹消課題の所要時間はTMT-Bの所要時間と相関していた。これらより、同じ数字抹消課題でも、入院や手術といった認知機能へ負荷がかかることによって要求される認知機能が異なることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
認知機能低下に対する早期発見の成否において、3次元空間である実生活での認知機能を反映し、課題に対する被検者の関心を高めることでスクリーニング検査の実施を容易とする新たな認知課題の開発が望まれる。本研究では、共同開発したMR認知課題が地域在住高齢者において従来の神経心理学的検査と相関することが明らかとなった。また、同様のMR認知機能課題でも、入院および全身麻酔手術後の高齢者では異なる認知機能を要していることが示唆され、新たなMR認知課題の特性が考えられた。
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