研究課題/領域番号 |
20K19373
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 秋田大学 |
研究代表者 |
小泉 洸 秋田大学, 医学系研究科, 助教 (30715636)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 前庭障害 / 歩行検査 / めまい / 平衡障害 / 前庭リハビリテーション / 平衡機能 / 平衡機能検査 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、前庭障害によるめまいやふらつきに対する治療として前庭リハビリテーションが注目されている。現在臨床的に用いられている平衡機能検査では自覚症状が軽快と検査結果の改善程度が乖離することがしばしばある。 申請者は前庭障害患者に対して小型の加速度計を用いた歩行解析を施行し、歩行障害やリハビリ後の歩行の改善について明らかにした。 本研究では前庭障害患者の歩行の解析に加え、複数の末梢前庭器官の機能を個別に測定解析することで、前庭障害が歩行に与える影響を明らかにし前庭障害に対する定量的歩行検査の臨床における実用化を目指す。
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研究成果の概要 |
前庭障害をきたす聴神経腫瘍患者では腫瘍サイズが大きい患者ほど歩行の不安定性が高いという結果が得られた。平衡障害をきたしている患者に対してvHITを施行して前庭動眼反射を測定したところ、眼球運動のゲインが低下したり、遅れて反応が見られるcatch up saccadeが検出された。また半規管機能低下をきたしている患者では前庭誘発筋電位(VEMP)で測定した平衡班の機能も低下している傾向にあり、歩行も不安定となっていた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
前庭障害によるめまいやふらつきに対する治療として前庭リハビリテーションの有効性が報告されているが、現在臨床的に用いられている平衡機能検査では自覚症状と平衡機能の改善に乖離が見られることがしばしばある。携帯型歩行計を用いた定量的歩行検査を臨床応用できれば前庭障害患者の病態評価及び治療の効果判定について有用な検査となることが期待される。
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