研究課題/領域番号 |
20K19378
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
塩田 繁人 広島大学, 病院(医), 作業療法士 (30809025)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 生活行為 / 質的研究 / ADL / IADL / ICF / 障害モデル / 心不全 / 高齢者 / SCAT / 息切れ / リハビリテーション / 高齢心不全 / 生活行為障害モデル / 質的分析 / 包括的介入プログラム / 作業療法 / 国際生活機能分類 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢心不全患者は個体差が大きい上、併存疾患や認知症、フレイルの合併率が高いため、個別性を重視した生活行為に焦点を当てたリハビリテーション介入が求められる。生活行為に焦点を当てた新しいリハビリテーション手法の開発には、生活行為障害の関連因子と相互作用、メカニズムを解明し、核となるモデルを確立する必要がある。 本研究では、高齢心不全患者に対するインタビュー調査により、ICFに準じて生活行為の障害構造を解明し、生活行為障害モデルを確立する。このモデルに基づいて、テーラーメイドの生活行為に焦点を当てたリハビリテーション手法を開発し、効果検証まで実施する。
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研究成果の概要 |
本研究では高齢心不全患者のICFを用いた生活行為障害モデルを確立し,生活行為に焦点を当てた新しいリハビリテーション手法を開発・検証することを目的に慢性心不全患者4例を対象にインタビュー調査を実施し,SCAT(Steps for Cording And Theorization: 大谷 2007)を用いて質的分析を行った.慢性心不全患者は買い物や掃除,更衣,他者の介護,洗濯などの生活行為が障害されており,用具や方法の工夫,家族の支援,保健サービスによって対応していることが明らかとなった.さらに,健常者を対象に心拍出量計を用いて検証し,生活行為中に心拍出量が減少することが明らかとなった.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究は心不全患者の生活行為障害に焦点を当て,質的研究を用いて障害構造をICFコードで解明した点が新規的である.本研究で作成したガイドブックを用いることにより,心不全患者の指摘範囲での身体活動量の維持とQOL向上に繋がる可能性がある.また,過活動や低活動の予防により,再入院やフレイル・要介護状態といった健康状態の悪化を防ぐことに繋がるため,医療費・介護費の抑制に繋がることが期待できる.
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