研究課題/領域番号 |
20K19397
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 関西医療大学 |
研究代表者 |
福本 悠樹 関西医療大学, 保健医療学部, 講師 (60817211)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
|
キーワード | motor imagery / motor imagery strategy / oxygen-hemoglobin / F-wave / Fingertip dexterit / phonological loop / Fingertip dexterity / Motor imagery / Oxygen-hemoglobin / F-waves / 理学療法学 / リハビリテーション医学 |
研究開始時の研究の概要 |
高齢者がセラピストなしで、自ら主体的に関わる自主トレーニングを行った場合、相応のリスクを自身で負うことになる。その対策として、我々は安全性の高い運動イメージを複合する運動戦略に着目してきたが、解決すべき課題も散在する。これらの課題は運動イメージ時の脳・脊髄・筋の運動発現経路が明らかにできれば課題解決を考える糸口になり得るが、その全貌は未だ不明である。本研究では運動イメージ時の脳・脊髄・筋のパフォーマンスをNIRSと誘発筋電(F波)により計測、得られたデータを構造方程式モデリングで同時解析を行うという独自の解析法で、運動イメージ時の運動発現経路の全容解明を行う。
|
研究実績の概要 |
地域包括ケアシステムは高齢者の「自助」が基盤である。しかし、高齢者がセラピストなしで「自助」の概念に基づき自ら主体的に関わる自主トレーニングを行った場合、相応のリスクを自身で負うことになる。その対策として、我々は安全性の高い運動イメージを複合する運動戦略に着目してきたが、解決すべき課題も散在する。まず運動イメージが運動技能を向上させることは多く報告されているが、神経リハビリテーションにおけるその効果は様々であった。つまり運動イメージ中の運動発現経路の全てを明らかにできていないことが問題に挙げられる。そこで運動イメージが運動技能を向上させる神経生理学的背景について、特に脳・脊髄の同時計測により、運動イメージ中の神経機構の明確化を図っている。令和2-3年度の検討により、健常若年者において、運動イメージ中には脊髄前角細胞の興奮性を補足運動野が調整している可能性、そして、補足運動野のほかに、前頭眼窩、前頭極、背外側前頭前野もイメージ生成に関与し、間接的に脊髄前角細胞の興奮性に関わっている可能性が明らかとなった。令和4-5年度では与えるべき運動イメージ戦略の設定、詳細には、筋感覚的な運動イメージに、運動課題に関連する情報を付与することで運動イメージ効果が高まることが明らかとなった。さらに運動イメージ効果の個人差を説明するものとして、特に口頭指示の下で実施させる運動イメージでは、ワーキングメモリ機能のキャパシティ、特に言語性記憶に関わる音韻ループを評価することで、ある程度の考慮ができることまで明らかとなった。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
感染状況により、対象となる高齢者のリクルートに時間を要している。
|
今後の研究の推進方策 |
高齢者データの計測を行い、運動イメージ中の神経機構について、age-biasについての検討を行っていく。
|