研究課題/領域番号 |
20K19400
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 広島国際大学 |
研究代表者 |
金口 瑛典 広島国際大学, 総合リハビリテーション学部, 助教 (10826704)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 膝前十字靭帯損傷 / 膝前十字靭帯再建 / リハビリテーション / 運動 / 関節固定 / 前十字靭帯損傷 / 前十字靭帯再建 / 関節拘縮 / 筋萎縮 |
研究開始時の研究の概要 |
膝の前十字靭帯(ACL)損傷は、代表的なスポーツ外傷の一つである。スポーツ復帰レベルの回復には再建術が必須となるが、合併症として多くの患者で関節拘縮や筋萎縮に伴う筋力低下が生じ、スポーツ復帰を妨げる。そのため、ACL再建後のリハビリテーションでは、関節拘縮や筋萎縮を予防・改善することが重要となる。しかし、そのために術後どの時期からどの程度運動を行えば良いか、一致した見解は得られていない。 本研究では、ACL再建後の関節固定や運動の影響を調べることにより、どの時期からどの程度運動を行えば良いかを明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究では、膝前十字靭帯再建後の関節固定とトレッドミル運動が関節拘縮と筋萎縮に及ぼす影響を明らかにすることを目的とした。 ラットの膝関節に前十字靭帯再建術を行い、術後は関節固定、介入なし(自由飼育)もしくはトレッドミル運動(60分/日)のいずれかの条件で飼育した。 関節固定は、2週間であっても関節拘縮を悪化させた。また、4週間行うと、大腿直筋の萎縮に悪影響を及ぼした。トレッドミル運動は、術後早期から開始すると関節拘縮を悪化させた一方で、術後2週から開始すると関節拘縮を改善した。トレッドミル運動では筋萎縮を予防・改善できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
膝前十字靭帯再建後のリハビリテーションでは、関節拘縮や筋萎縮を予防・改善することが重要となる。しかし、そのために術後どの時期からどの程度運動を行えば良いか、一致した見解は得られていない。 本研究では、前十字靭帯再建後の関節固定とトレッドミル運動が関節拘縮や筋萎縮に及ぼす影響を明らかにした。本研究の結果は、前十字靭帯再建後の効果的なリハビリテーションプログラムの確立につながる重要な基礎データとなると考える。
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