研究課題/領域番号 |
20K19404
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所) |
研究代表者 |
高村 優作 国立障害者リハビリテーションセンター(研究所), 研究所 運動機能系障害研究部, 研究員 (20846175)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 遷延性意識障害 / HMD-Eyetracking / EEG脳波 / Eye-tracking / 脳波 / 意識障害 |
研究開始時の研究の概要 |
遷延性意識障害(PVS)は、交通事故後頭部外傷後などに視覚・聴覚・触覚や侵襲刺激に対 して持続的かつ再現可能性のある意図的/自発的な行動応答が3か月以上の間、持続的にも見られない状態として定義される。PVSと何らかの意思表示や刺激への応答が確認できる最小意識状態(MCS)の判断や、改善の予測は難しいことが知られる。 本研究では、PVS症例の潜在的残存機能の適切な把握のための評価手法として、視線計測システムの開発と活用を試みる。また、開発したシステムの現場実装とあわせて、脳波やMRIによる残存する神経ネットワーク同定を行い、PVS症例への有効なリハビリテーション手法の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
頭部外傷後などに、視覚・聴覚・触覚や侵襲刺激に対して持続的かつ再現可能性のある意図的/自発的な行動応答が3長期的にみられない状態は遷延性意識障害(PVS)として定義される。一定数がPVSから何らかの意思表示や刺激への応答が確認できる最小意識状態(MCS)に回復するが、双方の明確な判断は困難を極める。本研究では、PVS症例の潜在的残存機能の適切に把握するため、ヘッドマウントディスプレイ内蔵型視線計測装置による視線計測および脳波の活用を試みた。これらを用いた評価では、通時的分析により脳波活動の変化と視線探索量の増大を観察された。本研究成果は、将来的にこれらの評価精度を向上させる可能性がある。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
遷延性意識障害、これはいわゆる植物状態ともいえる症状です。意識状態が残っているか否か、また回復するか否かを把握することは困難を極めます。そこで本研究では、視線計測と脳波という客観的指標によって、こうした状態を捉える可能性について模索しました。本研究を通じて将来的には、現在よりも詳細な理解が可能となり、精密なリハビリテーション医療の確立が可能となると考えています。
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