研究課題/領域番号 |
20K19409
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
廣幡 健二 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 理学療法士 (90747700)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 2,600千円 (直接経費: 2,000千円、間接経費: 600千円)
|
キーワード | 膝前十字靭帯 / 片脚連続垂直ジャンプ / Reactive strength index / 膝筋力 / バイオメカニクス / 膝前十字靱帯 / 前十字靱帯再建術後選手 / 跳躍能力評価 / 片脚垂直連続ジャンプ / パフォーマンス |
研究開始時の研究の概要 |
膝前十字靱帯(ACL)再建術後選手の中で、競技復帰前のリスクスクリーニングは必須であり、適切な復帰許可基準の制定がスポーツ医学界の課題である。これまでの我々の調査によって、片脚垂直連続ジャンプ中のReactive strength index(RSI)が、妥当な能力評価となりうることがわかってきた。 本研究では、ACL再建術後選手の片脚垂直連続ジャンプ中RSIの非対称性が、再損傷リスクを高めるジャンプ着地パターンと関連するという仮説を基に分析する。本研究は片脚垂直連続ジャンプ中RSIを、ACL再建術後選手における国際標準的な競技復帰基準の新たな評価項目として加えるための基盤となるものである。
|
研究実績の概要 |
膝前十字靭帯(ACL)再建術後選手に対して、国際的に最も使用されている片脚ホップ距離テストは、非術測に対する術測機能の過大評価につながりやすいという問題点がある。この問題点を解消するため、我々は片脚垂直連続ジャンプ中Reactive strength index(RSI)の再現性や妥当性を調査してきた。片脚垂直連続ジャンプ中RSIと術後経過期間や片脚ホップ距離テストとの関連については明らかとなってきている。次の段階として、本研究ではACL再建術後選手の片脚垂直連続ジャンプ中RSIの非対称性が、ジャンプ着地中膝外反に代表される再損傷リスクのバイオメカニクス要因と関連するという仮説を基に分析する。本研究は片脚垂直連続ジャンプ中RSIを、ACL再建術後選手における国際標準的なスポーツ復帰基準の新たな指標として加えるための基盤となるものである。
膝前十字靭帯(ACL)再建術後選手のスポーツ復帰許可基準として代表的な等速性膝筋力と、当該研究で着目している片脚垂直連続ジャンプ中のRSIとの関連性を明らかにするため、診療データを整理・分析した。分析の結果、等速性膝伸展筋力と片脚垂直連続ジャンプ中RSIは中等度以上相関することが明らかとなった。この分析により、片脚垂直連続ジャンプ中RSIが主要な膝機能と関連する根拠を示した。これらのデータは、英語論文化し国際科学雑誌への投稿準備を進めている。 片脚垂直連続ジャンプ中RSIの非対称性とバイオメカニクス変数との関連を調査するために整備した計測環境・プロトコルの確認を実施した。共同研究者を被験者としたトライアルも終了しているため、今後、ACL再建術後選手と健常選手のデータ収集をすすめる。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
計測環境・プロトコルが整備できたため、研究協力者リクルートを開始したが、昨年度と同様に新型コロナウィルス感染拡大の影響により、大学での計測が困難であった。そこで、診療データを整理し、片脚垂直連続ジャンプ中RSIと等速性膝筋力の関連性に関する研究を進めた。
|
今後の研究の推進方策 |
ACL再建術後選手の片脚垂直連続ジャンプ中RSIとバイオメカニクス変数の関連や健常選手との差異を明らかにするためのデータ収集に向け、目標対象数に到達するための研究協力者リクルートを継続する。ACL再建術後選手については、本学で手術を施行した患者の中で包含基準に合致する選手を順次リクルートする。健常選手の募集について、共同研究者のネットワークを利用して研究協力を募る。
|