研究課題/領域番号 |
20K19422
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国際医療福祉大学 |
研究代表者 |
大古場 良太 国際医療福祉大学, 福岡保健医療学部, 助教 (30825253)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,030千円 (直接経費: 3,100千円、間接経費: 930千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
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キーワード | 足底感覚 / 歩行 / 知覚入力型インソール / 表面筋電図 / 動作指導 / 運動学習 / 身体知覚 / 運動感覚 / 姿勢制御 / 注意 |
研究開始時の研究の概要 |
動作指導の際,口頭指示(言語教示)やジェスチャー(視覚教示)による指導が多く用いられるが,運動イメージの想起に乏しい高齢者や下肢疾患後の機能障害が残存している場合,指導者と対象者との運動イメージにズレが生じ,指導に難渋する. そこで我々はこれまで,足底に貼付した突起を踏みながら歩行するよう指示(体性感覚教示)することで,着用者自身が荷重位置や移動方向を意識的に制御することで動作パターンの変容を促せることを明らかにした. 本課題では,足底感覚を用いた動作指導が,対象者の理解や運動学習をより賦活させ得るかについて検証し,荷重練習や歩行指導で応用可能な新しい動作指導法の確立を図ることを目的とする.
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研究実績の概要 |
足底の特定部位への感覚入力が歩行動作へ与える影響について検証を進めている。本研究における手法として、足底の特定位置に直径5mm、高さ3mm程度の半球型突起を直接貼付し突起部位を踏むよう歩行を指示することで意識的な荷重位置ならびに移動方向の制御を促し、動作パターンを修正する手法を用いている。 今年度の検証では、歩行時の体幹加速度ならびに片脚立位における足部周囲筋への影響について検証した。条件設定では自由歩行に加え、半球型の突起を踵、母趾球それぞれに貼付した条件を設定し、踵条件は初期接地時に踵の突起を踏むように、母趾球条件は蹴り出し時に突起へ荷重するように歩くよう指示した。10m歩行における前後、上下、左右方向それぞれの体幹移動量を算出した.結果として、自由歩行に比べ踵条件と母趾球条件において前後、左右、上下方向それぞれでの移動量が増大し、踵条件では左右方向、母趾球条件では前後と上下方向への移動量が特に増大した。また、片脚立位保持への影響では右下肢の長母趾屈筋、母趾外転筋、第一背側骨間筋、小趾外転筋を被検筋とし、母趾球と小趾球にそれぞれ突起を貼付した状態で荷重を指示した際の筋活動を計測した。母趾球荷重では長母趾屈筋、母趾外転筋にて、小趾球荷重では小趾外転筋の筋活動が有意に増加した。片脚立位保持においても荷重位置の違いにより筋活動への影響が生じたことから、課題特異的な運動療法への応用可能性が考えられた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の影響で、当初予定していた被験者数のデータがすべてそろっていないため。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、感染状況も落ち着いてきたため、さらに被験者数を増やして検証を進めていく。一方、令和5年度より研究代表者の所属が変更となったため、研究実施に関わる遂行に影響が生じる可能性もある。
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