研究課題/領域番号 |
20K19426
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京家政大学 |
研究代表者 |
平田 恵介 東京家政大学, 健康科学部, 講師 (50862603)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | エルゴメータ / 多関節協調性 / 足関節 / 脳卒中 / 運動麻痺 / 歩行 / サイクリック動作 / 運動適応 / 片麻痺 / 歩行動作 / 駆動動作 / 四肢 / 肢体運動 / サイクリック / 脳卒中片麻痺 / リハビリテーション / 肢体協調性 / 運動学習 / 足関節背屈 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中は要介護状態になる要因第一位となるほど重篤な後遺症片麻痺を引き起こすため,片麻痺者へのリハビリテーションによる歩行能力の再獲得は,超高齢社会に突入した本邦の社会的課題である.脳卒中は大脳皮質病変を主とするが,歩行の維持には脳幹脊髄でのリズム生成と小脳での運動調節が関与する.両者は肢体(上肢と下肢)の協調的な運動を構成し,歩行の学習に寄与する.申請者は多くの片麻痺者で障害される足関節背屈運動をエルゴメータ駆動に連動して補助する駆動アシストデバイスを開発し, 片麻痺者に実装した出力系(筋活動,皮質脊髄路興奮性)における効果を神経科学的手法で検証する.
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研究成果の概要 |
本研究は脳卒中片麻痺者のサイクリック駆動動作において、足関節背屈機能の改善可能性を明らかにすることを目的とし、その特性を利用したリハビリテーション用可搬式エルゴメータデバイスを開発することであった。主な研究成果は、①エルゴメータの開発と効果実証、②足関節を含む下肢多関節協調性運動効果の実証を行なった。まず協力機関と共同製作し、特注のエルゴメータを開発し、健常若年成人での効果を確認した。次に、駆動動作に類する下肢多関節協調性における小脳の関連性を実証した。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は、臨床上改善が乏しい脳卒中片麻痺の足関節背屈運動の回復を導く運動療法の開発に貢献する可能性がある。足関節の機械的アシストをエルゴメータ駆動時に決まった量とタイミングで正確に付与し、多関節協調性を利用した運動適応効果をもたらすリハビリテーションデバイスを開発した。本研究の取り組みは、脳血管障害による運動麻痺へのリハビリテーションを定量的な介入へと進めていき、介入者の経験やスキルに依存しない標準的なニューロリハビリテーションの確立に寄与する。健常若年成人での検証を経て、疾患者での検証を重ねていくことで、臨床実践に向けた更なる取り組みを進めている。
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