研究課題/領域番号 |
20K19427
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東京慈恵会医科大学 |
研究代表者 |
羽田 拓也 東京慈恵会医科大学, 医学部, 助教 (10794943)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | カルニチン / 脳血流 / 高次脳機能障害 / リハビリテーション治療 / SPECT |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中による高次脳機能障害は有効な治療が少なく、社会復帰率が非常に低い。また、身体的ストレスによるカルニチン欠乏症は脳卒中患者で合併するとされ、筋骨格系だけでなく脳への悪影響が指摘されている。カルニチン補充療法は高次脳機能障害の新たな治療法として有効ではないかと考えている。本研究では、①高次脳機能障害患者におけるカルニチン欠乏症の合併率を調査、②カルニチン投与前後での神経心理学検査および脳血流シンチグラフィの変化を確認、③神経心理学検査と脳血流シンチグラフィに相関関係があるか分析、④高次脳機能障害患者に対するカルニチン投与の有効性を検討する。
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研究実績の概要 |
高次脳機能障害患者に同意を得たうえで神経心理学検査および頭部MRI(機能的MRIの撮像を含む)、脳血流シンチグラフィを実施し、高次脳機能評価と脳画像所見、脳血流の経時的変化などの確認を行った。また、長期経過で高次脳機能障害(病識低下、記憶障害)が改善し、復職を果たすことができた患者における神経心理学検査および機能的MRIの脳画像所見の変化を後方視的に調査し、学会発表を行った。今回の発表では重度の病識低下と記憶障害を呈する場合でも長期に医学的フォローアップを行うことで病識の改善が得られ、記憶障害に対する理解が改善し、メモなどの代償手段の獲得が可能であることが確認された。今後は、カルニチン投与が脳血流に与える影響について症例ごとに脳血流シンチグラフィの検討を進め、高次脳機能障害への治療としての妥当性の検討を行う必要があると考えられる。さらにカルニチン欠乏症以外の患者へのカルニチン投与を行い、神経心理学検査と脳血流シンチグラフィの変化を確認する研究が望まれる。脳血流シンチグラフィについては核種ごとに解析(99mTc-ECD:e-ZIS、FineSRT、3DSRT、123I-IMP:3D-SSP)を各症例で行い、さらに統計解析も行う必要があると考えられた。核子による脳血流評価と神経心理学検査の相関と評価の妥当性についても検討も、今後の高次脳機能障害の治療決定について重要な知見となる可能性があると考えられる。
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