研究課題/領域番号 |
20K19441
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構本部(総合研究センター) |
研究代表者 |
金沢 奈津子 独立行政法人国立病院機構本部(総合研究センター), 診療情報分析部, 主任研究員 (50762209)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 心臓リハビリテーション / DPCデータ / 有効性 / データベース |
研究開始時の研究の概要 |
心疾患治療においては、救命率の向上に伴って、回復期以降の疾患管理・再発予防の重要性が高まっている。本研究では、DPCデータなどの診療情報を用いて、心疾患患者における心臓リハビリテーションの有効性を多面的に評価し、エビデンスの構築に貢献することを目指す。
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研究実績の概要 |
全国のDPCデータを用いて、心臓リハビリテーションの我が国における普及状況に関する疫学的調査研究を実施し、論文発表を行った。 本研究の目的は、日本における心臓リハビリテーション(以下、心リハ)の普及の実態、および実施に関連する要因を明らかにすることである。 2010年度から2017年度までのデータを用い、心血管疾患(CVD)、すなわち急性心筋梗塞、心不全、末梢血管疾患の傷病名で入院した患者、および心臓血管外科術を受けた患者2,046,302人(1,632病院)を対象に調査を実施した。 調査対象となった病院のうち、心リハを提供した病院の割合は、2010年の31.6%から2017年には56.6%に増加し、対象患者の入院心リハへの参加率は18.3%から39.0%に増加した。一方、外来心リハへの参加率は2010年度1.4%から2017年度2.5%と低水準にとどまった。入院心リハ参加者の約95%が退院後の外来心リハを継続していなかった。また、心リハへの参加率は、疾患群によって大きく同行が異なっていた。急性心筋梗塞患者や心血管外科術後の患者では、参加率が大きく増加したのに対し、狭心症や末梢血管疾患患者では低値のまま推移していた。 本研究結果から、日本においては2010年から2017年にかけて心リハを提供する病院が増加し、CVD患者における入院心リハ参加率が上昇した一方で、外来心リハの参加率は極めて低く、十分に活用されていない状態が続いていることが明らかとなった。また、疾患によって普及動向が異なっており、CVDの二次予防推進のためにはそれぞれの状況を踏まえた施策が必要であることが示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
これまでに、心筋梗塞患者に対する心臓リハビリテーションの有効性に関する研究、および日本における心血管疾患患者に対する心臓リハビリテーションの普及状況について、論文発表を行った。 順次、次の研究課題に着手している。
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今後の研究の推進方策 |
心臓リハビリテーションの有効性について、心不全患者等に着目した検証を実施する予定である。
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