研究課題/領域番号 |
20K19443
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
森島 貴顕 東北大学, 医学系研究科, 大学院非常勤講師 (00742496)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 放射線防護 / 嚥下造影 / 水晶体線量 |
研究開始時の研究の概要 |
2011年に国際放射線防護委員会より水晶体等価線量限度の大幅な引き下げが勧告された。内容は、白内障のしきい値がこれまでの8Gyよりも低く0.5Gyと考えられたからである。この勧告により術者の正確な水晶体線量測定と被ばく防護が重要となる。 本研究は、嚥下造影検査時における術者の水晶体被ばく線量の実態調査と被ばく防護を試みることである。実臨床での水晶体線量を明らかにすることで、嚥下造影検査のみならず多くの検査で術者の被ばく線量低減に寄与できると考える。
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研究実績の概要 |
令和5年度は、新型コロナウイルスも第5類に移行し、以前より感染拡大も落ち着いてきたように思えます。この状況の中で、研究を前に進めるための条件が整いつつあります。 放射線防護具の作製については、物価高騰の影響もあり、企業との折り合いがつかない状況でしたが、別の協力いただける企業を見つけ、新しい型の放射線防護具を作製することができました。費用も当初予定していた範囲内に抑えることができたことは、大きな成果です。 新型防護具を用いて、年明けからは東北大学より人体ファントムを借用し、透視室で嚥下造影検査と同様な測定条件の下で新型防護具の有無による線量測定を実行できました。この結果を学会発表や論文投稿で示したいと考えています。また、嚥下造影時の従事者被ばく線量測定に関しては、新型コロナ以降、検査件数が激減し、エビデンスを得るための十分な件数を確保できなくなったため、これまでの検査時間より従事者の立ち位置の散乱線量から被ばく線量を推定することに変更する予定です。 令和5年度に実行できなかった学会発表や論文投稿については、1年延長し、令和6年度に実行予定です。また、以前から研究を進めていたIVR時の術者の水晶体被ばく線量に関する論文が投稿できたことは(アクセプトは未)今後の研究の励みになりました。 令和6年度は、前年度までに遂行できなかった研究を少しでも進めていきたいと考えています。延長はこの1年のみで再延長は考えておりません。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
放射線防護具の作製については、物価高騰の影響もあり、企業との折り合いがつかない状況でしたが、別の協力いただける企業がみつかり、新しい型の放射線防護具を作製することができました。費用も当初予定していた範囲内に抑えることができました。しかし、研究成果を発表するには至っておりません。
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今後の研究の推進方策 |
本研究は令和5年で終了する予定でしたが、1年延長して、研究成果を関連学会で発表を行い、論文投稿できるように進めていく予定です。延長は1年のみを想定しており、再延長は考えておりません。
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