研究課題/領域番号 |
20K19452
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 神奈川県立保健福祉大学 |
研究代表者 |
池田 公平 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 助教 (80828179)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
中途終了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2023年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
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キーワード | 多職種連携 / 脳血管疾患 / リハビリテーション / 脳血管障害 / 自立支援 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、患者のケアの質と安全性を向上させるための重要な手段として多職種連携の推進が世界的に求められている。しかしながら、先行研究の知見から、療法士が実践している多職種連携について十分に検討されておらず、議論の余地があることが示された。 本研究では、療法士の実践する多職種連携を測定する尺度を開発することを目的とする。本研究は、4年間の研究計画において、1)質問項目の作成、2)評価表の作成、3)信頼性・妥当性の検証、4)併存妥当性の検証の4部構成とする。 本研究成果は、療法士の多職種連携スキルの評価、卒後教育、多職種連携に関するエビデンスの構築に活用できる知見を得ることができると考えられる。
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研究成果の概要 |
本研究では,脳卒中患者に対する自立支援を目的とした多職種連携の実践状況を評価するための尺度を開発した.また,多職種連携の質が脳卒中患者の転帰に及ぼす影響を検証した.本研究で開発に至った「セラピスト連携実践尺度(Therapist Collaborative practice Scale: TCPS)」は,回復期リハビリテーション病棟の療法士の多職種連携実践を評価する尺度である.TCPSを用いた後方視的コホート研究では,入院時にセルフケアの介助量が少ない脳卒中患者に対する多職種連携の有効性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究により開発されたTCPSを用いることにより,これまで不明瞭とされてきた多職種連携の質を評価することができる.また,本研究結果から,患者に提供される多職種連携による支援の質が患者の転帰に影響を及ぼす可能性が示唆された.これらの結果は,臨床現場の医療従事者を対象とした多職種連携教育(Interprofessional Education: IPE)の重要性を強調している.今後十分な検証を要するが,TCPSは,多職種連携を客観的に評価でき,IPEの効果の比較を可能にすることが想定される.
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