研究課題/領域番号 |
20K19454
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 和歌山県立医科大学 |
研究代表者 |
坂田 ゆき 和歌山県立医科大学, 医学部, 準客員研究員 (60816742)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,470千円 (直接経費: 1,900千円、間接経費: 570千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 車いすマラソン / 上肢障害 / 腱板損傷 / 超音波 / 新型コロナウイルス / 上肢スポーツ障害 / 車椅子マラソン |
研究開始時の研究の概要 |
車いすパラアスリートの上肢傷害に関する調査研究は少なく、特に車いすマラソンでの実態は明らかになっていない。そこで本研究では、令和2年度~令和4年度の大分国際車いすマラソン大会において、車いすパラアスリートの上肢傷害に関する大規模な横断調査を行う。併せて、競技歴などの背景因子と上肢傷害との関連についても調査検討する。本研究は車いすマラソンパラアスリートの上肢傷害の実態を明らかにする事で、車いすマラソンパラアスリートの上肢傷害の予防、早期診断・早期加療に繋げる。本研究は車いすマラソンおよび車いすパラスポーツの推進に寄与している。
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研究成果の概要 |
2020年度~2022年度の大分国際車いすマラソン大会に出場する選手を対象に、車いすマラソンパラアスリートと上肢障害についての関係性を調べた。2020年度は新型コロナウイルス感染症のため調査を実施できなかったが、2021年度と2022年度は調査を実施できた。2021年度では、肩痛の有症率は55%、1次検診で異常を指摘された方は36%、2次検診で腱板損傷と診断された方は9%だった。また2022度では、肩痛の有症率は75%、1次検診で異常を指摘された方は42%、2次検診で腱板損傷と診断された方は17%だった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
2020年度は新型コロナウイルス感染症対策で上肢検診を実施できなかったが、2021年度と2022年度で感染対策を十分に行いながら上肢検診を行った。被験者は十分な人数は集まらなかったが、1次検診だけでも約半数で異常所見を認めた。希望者を2次検診に紹介し、約1割で腱板損傷と診断を受けた。今回の調査ではコロナ禍で実施したため受診率が低かった可能性があるが、車いすパラアスリートを対象とした上肢検診の普及により、1次検診や2次検診を希望しやすい状況を整備すれば、受診率や有病率、原因の解明につながるのではないかと考える。
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