研究開始時の研究の概要 |
がん患者は, 長期に渡り高ストレス状況下にさらされるため, 不安気分, 抑うつ症状を呈しやすく, 行動が低減し, 身体活動量は低下する. がん患者の前向きな生活を支援するには, 心理-身体活動に配慮したリハビリテーションが実施される. ストレス対処の概念にある“レジリエンス”は, 自己の心身恒常性保持を図ることである. がん患者のレジリエンスを高めることは, ストレスを低減し, 活動量を増大させ, 前向きな生活適応に向けたリハビリテーションの役割である. 本研究は, がん患者の身体活動量とレジリエンスの関係を明らかにし, レジリエンスを高める心理的支援および運動介入方略の効果検証を目的とする.
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