研究課題/領域番号 |
20K19468
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 藤田医科大学 |
研究代表者 |
土山 和大 藤田医科大学, 保健衛生学部, 助教 (60780624)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2021年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2020年度: 3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
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キーワード | 磁気刺激 / 脳卒中 / 筋萎縮 / 筋力低下 / 歩行 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、磁気刺激の筋萎縮および筋力低下に対する治療効果を明らかにし、片麻痺患者の歩行再建に有用な治療法を確立することである。はじめに、健常者を対象として適切な刺激条件を検討し、脳卒中後片麻痺患者に対する介入プロトコルを作成する。その後、脳卒中後片麻痺患者の麻痺側、非麻痺側大腿四頭筋および中殿筋を刺激し、筋力低下および筋萎縮の予防・改善効果を検証する。さらに、三次元歩行分析を実施し、歩行能力および歩容の変化を定量的に検証する。筋力低下および筋萎縮の治療効果と歩行能力の変化の関係性を分析し、磁気刺激による歩行改善プログラムを提案する。
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研究実績の概要 |
脳卒中片麻痺患者の多くに認められる下肢の筋萎縮は、起立や歩行を阻害する重要な要因である。片麻痺患者の麻痺側の膝関節伸展筋力および股関節外転筋力は 歩行速度や歩行自立度と関連が強く、それぞれの主動作筋である大腿四頭筋および中殿筋の筋萎縮を防止・改善することは歩行を早期に再建する上で重要であ る。 筋萎縮予防や筋力低下の改善に有効な治療手段である電気刺激療法では、強い筋収縮を誘発できればより高い治療効果が得られるが、皮膚に発生する疼痛 のため に十分な刺激が与えられないことも多い。大腿部や殿部などは電極を貼付するために肌を露出しなければならず、実施には配慮が必要かつ準備に時間を 要するこ とから臨床では積極的には実施されていない。 磁気刺激はパルス磁場による誘導電流によって筋肉内の細胞膜に脱分極を生じさせるため、深層の末梢 神経や筋を皮膚に存在する侵害受容器を刺激することなく 興奮させることが可能である。さらに、磁気刺激は非金属を通すため、衣服の上からでも刺激が可能 であり、大腿四頭筋や中殿筋への刺激も容易であることか ら、電気刺激に代わる治療法として期待される。 本研究の目的は、末梢神経への連続パルス磁気刺激 による筋萎縮および筋力低下に対する治療効果を検証し、歩行再建に有用な治療法を確立することである。 2022年度は、新たに2名の患者(脳梗塞, 胸髄損傷)に対して、片側の大腿四頭筋に磁気刺激を行い、膝関節伸展筋力および大腿直筋の筋厚の変化を検証した。刺激側の膝関節伸展筋力は介入前に対して、脳梗塞患者は110%、胸髄損傷患者は118%に増加した。大腿直筋の筋厚は、それぞれ0.1mm、7.4mm増加した。2症例とも歩行は要介助状態であり、三次元トレッドミル歩行分析の実施が困難であった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究を行う藤田医科大学病院においてCOVID-19の感染拡大予防対策が実施され、申請者および研究協力者が立ち入ることができる病棟や患者の移動制限が生じ、予定していた脳卒中片麻痺患者への介入および評価に制限が生じた。
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今後の研究の推進方策 |
2023年度は、研究施設におけるCOVID-19に対する感染拡大予防対策の緩和が見込まれるため、研究期間を延長して脳卒中片麻痺者を中心に介入症例数を増やす予定である。また、研究の円滑な推進を目的に、研究協力者の増員を検討し、研究実施体制および連携の強化を図る。
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