研究課題/領域番号 |
20K19471
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59010:リハビリテーション科学関連
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研究機関 | 国立研究開発法人理化学研究所 |
研究代表者 |
徳永 清輝 国立研究開発法人理化学研究所, 革新知能統合研究センター, 客員研究員 (90835092)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 対話ロボット / 高齢者向けシステム / 在宅 / デジタルヘルス / システム開発 / 健常高齢者 / 認知機能訓練 / 高齢者支援 / 自伝的記憶エージェント / 情報支援 / ヒューマンコンピュータインタラクション |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では,健常高齢者が自身の話を健常であるうちから記憶し・記憶の変化を確認できるセルフメモリトラッキングエージェントの設計・開発を行う.これまで,認知症高齢者のための認知支援に関するテクノロジーは開発されてきているが,一方で,健常高齢者が自身の記憶を自身のために記録し,その記憶がどれだけ保持されているかといったことを検証可能な応用科学技術は提案者が知る限り,存在しない. 本研究が完成することにより,健常高齢者が自身の記憶を積極的に保存し,自身のためのリマインダや問い合わせを行うこと,またそれらの行為を長期的に行うことで記憶の保持および忘却するまでの期間なども計測可能となることが期待される.
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研究成果の概要 |
高齢者の認知機能訓練のために在宅でロボットに対して所定の時間内に特定の話題に対して質問して回答するシステムの開発および実証実験を実施した.システム開発上の主要な成果として在宅で実証可能な対話ロボットのシステムの設計法を考案・まとめた.また,高齢者の方が所定の時間内で質問できることを確認している.さらに,上述した対話システム基盤を拡張し,話題について高齢者自身が選び実施できるトレーニング機能や話題をどれだけ記憶できているかアンケート形式で確認するアンケート機能を構築して予備評価を行った.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高齢者にロボットから話題を提示し、高齢者からの質問に回答するロボットシステムを用いて在宅での認知気機能訓練の効果検証が実施できるように設計・開発を行った.具体的には,所定の時間朝10時になった際にロボットから自動的に実験開始する仕掛けを設計・実装した.特にコロナ流行下においても高齢者の自宅で実験を実施できるシステムを実現し,実証実験を実施出来た点に高い社会貢献性があると考える. また,高齢者が自らが話題を選び実験実施できる仕組みやアンケート形式での記憶を簡便に確認する方法については今後別の実験などを検討する際にシステム設計の参考になる.そのため,関連分野にとって学術的意義があると考える.
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