研究課題/領域番号 |
20K19481
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
松永 裕 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助教 (10850133)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
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キーワード | 運動 / 消化吸収 / タンパク質 / たんぱく質 |
研究開始時の研究の概要 |
運動や栄養摂取が骨格筋に与える影響の解明が進む一方で、摂取した栄養素を処理する消化吸収器官が運動によってどのような影響を受けるかについては、未だ詳細が明らかではない。本研究では、運動が消化吸収系機構に与える影響、特に消化吸収に時間がかかるとされているタンパク質への影響について明らかにする。タンパク質の消化吸収に対する短期的・長期的な運動の影響およびその作用機序を解明することで、運動時における適切な栄養摂取方法を示す一助となることが期待される。
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研究成果の概要 |
内臓疲労という言葉があるように、運動後においては栄養素の消化吸収機能が抑制されると考えられているが、運動がタンパク質の消化吸収に与える影響については、これまで詳細が明らかではなかった。本研究の結果、安静時摂取と比較して、高強度運動後のタンパク質摂取は、胃からの排出を速め、タンパク質(アミノ酸)の吸収スピードを高めることが明らかとなった。しかし、消化吸収速度が増加する一方で、吸収しきれない回腸末端の残存量も増加し、吸収効率を低下させる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
栄養素の摂取は、運動・トレーニングの効果に影響を与える要因の一つとなる。本研究では、高強度運動に伴い、タンパク質摂取時の消化吸収速度が増加する一方で、吸収効率が低下する可能性が示唆された。今後、運動に伴いタンパク質の吸収効率が低下する機序の解明や、その予防法を検討することで、運動実施者に対する適切な栄養摂取方法を示す一助になることが期待される。
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