研究課題/領域番号 |
20K19487
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 帝京大学 |
研究代表者 |
宮本 亘 帝京大学, 医学部, 講師 (30437553)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
|
キーワード | 前十字靭帯損傷 / 内側アーチサポート / インソール / 動作解析 / 前十字靭帯 / 内側アーチ / アーチサポート / スポーツ |
研究開始時の研究の概要 |
これまでに下肢の疲労骨折やシンスプリントの発症予防に対するインソールの有効性が報告されているものの、実際にインソールの身体への作用機序に関する根拠は極めて乏しい。実際のスポーツ活動中の動作を解析することによりインソールの作用機序を明らかにして、その障害予防効果を科学的に実証する必要がある。研究の目的は、動作解析装置を用いて、インソールがスポーツ活動中の下肢アライメントに及ぼす変化、そしてその変化が及ぼす下肢機能への影響を詳細に明らかにすることである。この成果は、インソールによる治療効果の理論的な基盤となる可能性があり、経験則ではなく科学的な根拠に基づくインソールの使用が可能となると期待される。
|
研究成果の概要 |
内側アーチサポートあるインソールが膝関節の運動学的および動力学的に及ぼす影響についてはこれまで不明であった。大学レベルの女子アスリートに参加してもらい、3つの異なる内側アーチの高さの装具を着用してもらった。カッティング動作を行い、下肢の動作解析を行った。結果、下肢が接触した瞬間の膝関節外反角度は、内側アーチサポートが高いほど外反角度が小さくなることが分かった。アーチサポートの高いインソールは、前十字靭帯損傷のリスク軽減に有効である可能性がある。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
非接触型の前十字靭帯損傷は若年女性に多く、損傷の瞬間に膝関節が外反になることで損傷すると知られている。内側アーチサポートのあるインソールが有効ではないかという推測がされていたが、今までに実際にそれを検証した研究はない。今回、高い内側アーチサポートのインソールを用いると、足が地面に接触した瞬間の膝関節外反角度が低下したことが分かった。このことは、このようなインソールが前十字靭帯損傷の予防やリハビリに有効である可能性を示唆している。今後はどのような人に効果があるか、どの程度の高さが必要かな度を調査するさらなる研究が期待される。
|