研究課題/領域番号 |
20K19488
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京理科大学 |
研究代表者 |
松本 賢太 東京理科大学, 工学部機械工学科, 助教 (50843364)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
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キーワード | シナジー / 運動教示 / 音信号 / モーションキャプチャ / FPGA / 野球 / サッカー / リズム運動 / 子どもの運動能力低下 / シナジー解析 / 音信号教示 / 身体制御 |
研究開始時の研究の概要 |
子供の運動能力低下という問題を解決するには、全身を巧みに制御できるようになるためのトレーニング法が必要だと考える。本研究では、「シナジー」と呼ばれる協調的な動作がどのように獲得されるのかを明らかにし、それをトレーニングに活用する方法を提案する。具体的には、音に着目して、音に合わせて動くことがシナジーにどのように影響を与えるか、そして、そのトレーニングへの応用を検討する。
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研究成果の概要 |
本研究では、ヒトの運動制御に関わると考えられるリズムに着目し、音信号による運動教示システムを構築した。そして、運動教示がシナジーに与える影響を長期的に観察することで、運動教示とシナジーの関係性を明らかにした。また、熟練者の動きを教示する手法を考案し、シナジーにどのような変容を与えるか調査した。具体的には、足踏み運動のような単純なリズム動作において、「リズム感」の変化を見ることで、音信号による運動教示効果を確認した。また、野球投動作において、投動作のリズムを教示し、野球投動作のような協調的な動作における教示効果および投動作における巧みなシナジーの変容を明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
子どもの運動能力の低下は、日常生活での怪我のリスクの増加だけでなく、運動することに苦手意識を覚え、スポーツなどの競技を通じて得られる「自身の運動能力を高める喜び」や「ヒトの和を形成する機会」の損失につながり、運動を通じて得られるクオリティ・オブ・ライフ(QOL)を考えれば、運動能力低下の問題を解決することは喫緊の課題といえる。本研究では、この問題の背景にある身体の制御に着目し、子どもの運動能力低下問題の解決のための有効なトレーニング手法を考案した。そして、従来の研究では示されていないシナジーの長期的な変容を示したという点に学術的意義がある。
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