研究課題/領域番号 |
20K19497
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 桃山学院大学 (2022-2023) 東海学園大学 (2020-2021) |
研究代表者 |
松元 隆秀 桃山学院大学, 共通教育機構, 共通教育機構講師 (80846113)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
2023年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
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キーワード | 高齢者 / 下肢筋力 / 階段駆け上がりテスト / ロコモティブシンドローム / 基準値 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、我が国では高齢化が進んでおり、虚弱な高齢者が増加している。これまで、高齢者の下肢筋力の測定は脚筋力計や脚伸展パワー測定器が多く使用されてきた。これらの方法は機材が専門的で高価であり、筋力の弱い高齢者は測定を苦手としている。そこで、本研究は、階段駆け上がりテストに着目した。階段駆け上がりテストは測定方法が簡便であり、筋力の少ない虚弱な者であっても階段の高さを通常の階段の半分にしているため下肢筋力の測定を行うことができる。本研究の目的は、筋力の少ない虚弱な高齢者を含む、幅広い高齢者を対象に階段駆け上がりテストの基準値を作成し、階段駆け上がりテストの測定方法としての可能性を検討することである。
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研究成果の概要 |
本研究は高齢者の下肢筋力の測定方法として階段駆け上がりテストに着目した。その中で以下の4つの目的について検討することとした。①階段駆け上がりテストの各年代における下肢筋力の基準値を作成する。②虚弱な高齢者と健常な高齢者における下肢筋力の差を検討する。③サルコペニア、ロコモティブシンドローム、フレイルなどのスクリーニングテストを参考に、それぞれの症状に該当する高齢者の下肢筋力を測定し、カットオフ値を作成する。④健常な高齢者と虚弱な高齢者の経年的下肢筋力の変化を検討する。その結果、階段駆け上がりテスト信頼性および妥当性を明らかにし、階段駆け上がりテストの下肢筋力測定の可能性が認められた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
階段昇降は高齢者の日常生活において最も身体的負担が大きい動作の一つである。この点において、階段駆け上がりテストは、日常生活に関連した測定方法だと言える。また、本研究の結果、階段駆け上がりテストがロコモティブシンドロームと関連がある可能性が示唆された。これまで、ロコモティブシンドローム、サルコペニア、フレイルなどのスクリーニングテストには筋肉量に関する項目は含まれているが、直接的な下肢筋力に関連した項目は見当たらない。階段駆け上がりテストは階段を登るという簡易な測定方法である。この方法が下肢筋力の測定方法として確立されることは、高齢者の筋力測定の幅を広げるものと考えられる。
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