研究課題/領域番号 |
20K19504
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 新潟医療福祉大学 (2021-2022) 立命館大学 (2020) |
研究代表者 |
森下 義隆 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (50549483)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,860千円 (直接経費: 2,200千円、間接経費: 660千円)
|
キーワード | バッティング / スイングスピード / ボールインパクト / 正確性 / speed-accuracy trade-ff / 野球打撃 / 野球 / 打撃 / スイング速度 / speed-accuracy trade-off / トレードオフ / 関節運動 / バイオメカニクス / スピード |
研究開始時の研究の概要 |
野球打撃では1秒に満たない時間でバットを加速させ、高速で飛翔するボールをバットの芯で捉える技能が求められる。一般的に、ある運動課題において動作のスピードと達成すべき課題の正確性との間には反比例の関係があるため、野球の打撃動作において正確なボール・インパクトを実現するためにはバットスイングの速度調整が重要なポイントになる。本研究は打撃技能向上のための科学的知見を得るために、スイング速度とインパクトの正確性との関係、および正確性と打撃動作に関するバイオメカニクス的変量との関係を調査し、野球打撃における正確性の調整スキルを明らかにする。
|
研究成果の概要 |
本研究では、野球の打撃動作において高速な打球を打ち返すために必要な技能の一端を明らかにするために、静止球による打撃動作(ティー打撃)を対象にバットのスイング速度とボールインパクトの正確性との関係について調査した。その結果、スイング速度の増加にともなって鉛直方向についてインパクトの正確性およびスイングの再現性が低下することが明らかとなった。また、野球の経験者は未経験者よりもインパクトの正確性と再現性が高かったことから、打撃技術を洗練させることによりベースとなる正確性と再現性を高めることで、スイング速度を増加させても打ち損じの少ない打撃ができると推察された。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
先行研究では、運動課題における動作のスピードと課題の正確性が反比例するというトレードオフの関係について野球打撃では検討されてこなかった。本研究は、打者がバットを加速させるという基本的な動作が打撃パフォーマンスに直結するボールインパクトの正確性にどのような影響を与えるのかについて検討しており、打具を用いたスポーツの競技力向上に寄与する研究と言える。また、本研究で得られた結果は、インパクトの正確性を向上させるコーチングやトレーニングを考えるための情報として競技現場に役立つことから社会的意義は大きいと考えられる。
|