研究課題/領域番号 |
20K19508
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
|
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
大路 駿介 東京医科歯科大学, 東京医科歯科大学病院, 理学療法士 (80778308)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
|
研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
|
キーワード | 前十字靭帯 / スポーツ復帰 / 反応時間 / 前十字靭帯再建術 / 前十字靱帯再建術 |
研究開始時の研究の概要 |
膝前十字靭帯を損傷した後、完全なスポーツ復帰を目指して再建術を受けても、約40%の方が元のレベルのスポーツに復帰できていないことが問題視されています。スポーツに復帰できていないアスリートは非予測的な刺激に対して下肢を素早く動かす反応課題にて術側の反応時間が非手術側に比べて遅れることを自身の治療経験にて確認しました。本研究事業でこれらの関連性を分析し、スポーツ復帰支援に向けた根拠を明らかにします。
|
研究実績の概要 |
膝の前十字靱帯(Anterior Cruciate Ligament: ACL)損傷はアスリートに多い代表的なスポーツ外傷である。スポーツ復帰を目指すアスリートの80%以上は “元の競技レベルのスポーツに復帰すること”を目的にACLの再建術を受ける。申請者はこれまで、再建術後アスリートのスポーツ復帰阻害要因を明らかにする ための研究を遂行し、診療に還元してきた。その中で、元の競技レベルのスポーツに復帰できていない再建術後アスリートは、非予測的な刺激に対して下肢を素 早く動かす反応が非術側に比べて術側で遅れることを確認した。反応時間はスポーツにおいて重要な因子であるが、再建術後アスリートを対象に分析した研究は これが最初である。 本研究ではまず、汎用性 の高い反応時間測定デバイスを開発作成した。研究開始当初より新型コロナウイルスの影響により研究推進に遅れが生じており、対象者のリクルートが遅延していたが、現在16名の研究参加者のデータ計測を終了している。前十字靭帯再建術後患者における片脚での反応時間測定の再現性が過去に報告されておらず、本研究では予備実験として再現性を検証した。片脚反応時間を10回計測した場合、術側、非術側のいずれも学習効果はなく、良好な再現性を示した。 この研究成果を第10回日本スポーツ理学療法学会学術大会にて報告し、現在英語原著論文を投稿中である。今後、リクルートを継続し非対称性の検証やスポーツ復帰との関連性を検証することを計画している。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究開始当初より新型コロナウイルスの影響により研究推進に遅れが生じており、対象者のリクルートが遅延している。
|
今後の研究の推進方策 |
所属先倫理委員会の承認は得られている。現在の新型コロナウイルスによる研究制限は解除されており、該当する被験者のリクルートを開始している。現在まで16名の被験者の計測を修了している
|