研究課題/領域番号 |
20K19525
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本福祉大学 |
研究代表者 |
山本 真史 日本福祉大学, スポーツ科学部, 准教授 (40736526)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 二者間 / 運動制御 / 知覚 / 他者 / 行動 / 推定 / 予測 / 他者の力 / 相互作用 |
研究開始時の研究の概要 |
対人スポーツ競技において、敵者の力をうまく利用することが勝敗につながる場面が散見される。本研究は、対人(二者間)で競合する状況において、敵者の力がどのように利用され得るのかという観点を中心的視座とし、二者間の相互作用的な運動制御における法則の解明を試みる。
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研究実績の概要 |
二者間の対人スポーツ競技において、敵者である他者の力をうまく利用することは、試合の勝敗を左右し得る一因と考えられるが、その前提として、他者の行動を適切に推定/予測することが肝要と思われる。2023年度は、他者行動がどのように推定されるかについて、他者行動が有する運動の勢いに着目して、心理物理実験を実施した。具体的には、他者の走運動を実験参加者に観察させ、当該運動における運動の勢い知覚を調査した。当該実験における設定では、運動の勢いは概ね正確に知覚されることが明らかとなり、相対的に遅い速度での走運動の勢いに対して特に正確であるという知覚特性が明らかとなった。本当該実験の知見については、2023年度内の国内研究会および国内学会で発表した。今後、本当該実験の内容を学術雑誌で発表すべく、投稿への準備を進めており、準備が整い次第、投稿する予定である。また、本当該実験に関連した別途の実験も2023年度内に実施した。後者の実験については、現在データ分析を進めており、分析を終え次第、学術雑誌等で公表する予定である。対人スポーツ競技において、試合の勝敗に寄与し得る他者(敵者)の力をうまく利用するためには、他者の行動がどのように推定され、どのように自身の行動に活かされているのかを理解することが肝要である。上記の実験から成る本研究課題は、知覚および運動制御研究の知見構築に寄与するとともに、対人スポーツ競技の実践知にも寄与するものと思われる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2023年度は2つの実験課題を実施することができたが、学術雑誌での公表には至っていない。そのため実験内容を学術雑誌で公表すべく、準備を進めている。
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今後の研究の推進方策 |
上記の実験課題を学術雑誌で公表することを中心に、本研究課題を進める予定である。
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