研究課題/領域番号 |
20K19536
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京女子体育大学 (2023) 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター (2020) |
研究代表者 |
栗林 千聡 東京女子体育大学, 体育学部, 講師 (50866316)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | イップス / アスリート / メンタルヘルス / 競技不安 / 不安 / パフォーマンス |
研究開始時の研究の概要 |
イップスとは,これまで当たり前にできていたプレイがある日突然できなくなる症状のことであり,選手のパフォーマンスに大きな影響を与え,選手生命をも脅かす重大な問題である。本研究ではイップスの実態を把握し,心理社会的治療の基礎を築くことを目的とする。この目的を達成するために,イップスの有病率の推定,イップスとメンタルヘルス問題との関連の解明,およびイップスの治療モデルの提案を行う。本研究が達成されることで,イップスに対する実証に基づく支援と研究の土台が整備され,選手に対する心理社会的支援の充実化がさらに加速することが期待される。
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研究成果の概要 |
本研究では、アスリートのイップスの症状を測定できる尺度を開発し、イップスとメンタルヘルスの問題との関連性を検討して、イップスの治療モデルの提案を行った。883名のアスリートを対象に調査を行った結果、2因子10項目のイップス症状を測定する尺度が開発された。さらに、300名のアスリートを対象に調査を実施したところ、イップスは抑うつ症状、不安症状、心的外傷性ストレス症状との関連が明らかになった。今後は、認知行動療法などの診断横断的アプローチをイップスに適用していくことが期待される。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでのイップス研究は研究領域ごとに個々の研究者が単独で行い、イップスの症状を統合して理解していなかったため、基礎研究が積みあがってこなかった (Clarke et al., 2015)。本研究は、イップス症状を統合して測定する尺度を作成し、イップスの実態やメンタルヘルスとの関連性を明らかにすることができた。本研究の成果は、イップスの症状の早期発見と、イップスに対する有効な介入法確立に向けた示唆を提供している。
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