研究課題/領域番号 |
20K19543
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 帝京平成大学 |
研究代表者 |
平山 浩輔 帝京平成大学, 健康医療スポーツ学部, 講師 (90759177)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | 抑うつ症状 / アスリート / 大学生アスリート / メンタルヘルス / スポーツ |
研究開始時の研究の概要 |
近年、国外ではアスリートのメンタルヘルスの問題が注目されており、その中でもうつ病(抑うつ症状)に関する実態が確認され始めている。しかし、本邦では競技力向上事業に多くの予算を配分し、スポーツ振興に力を入れているが、アスリートのメンタルヘルスに関する実態把握は進んでいない。アスリートのメンタルヘルスを適切に保つことは、パフォーマンスの発揮に影響を与えるとともに、アスリートの競技人生へも影響を与えると考えられるため、研究を促進する必要がある。そこで、本研究はアスリートのメンタルヘルスの中でも罹患率か高い抑うつ症状の実態調査と抑うつ症状により競技・日常生活に与える影響を検討する。
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研究実績の概要 |
アスリートのうつ病や抑うつ症状に関する研究は,年々進んできている。しかし,実際の実態把握を試みた研究は限られるため,継続して調査を進めていく必要がある。そこで,本研究はアスリートの抑うつ症状の実態を調査するために,抑うつ症状を抱えたアスリートの割合や競技・日常生活に与える影響を明らかにすることを目的とした。本年度は,アスリートの抑うつ症状の実態を明らかにすることを目的に,属性別の抑うつ症状と抑うつ症状に繋がる危険因子について検討した。調査対象者は,体育系大学に在籍中の1317名(男性644名,女性673名;平均年齢19.97歳,SD = 0.90)に対して回答を求めた。調査参加者の属性ついては,競技継続者980名,競技を継続していない者337名であった。競技を継続している運動,スポーツに関わる機会が多い者は,それ以外の領域の者に比べ,抑うつ症状が低い可能性が示された。しかし,スポーツを継続しているアスリートの中にも抑うつ症状を抱えている者が一定数見受けられたため,支援の必要性が示された。また,アスリートの抑うつ症状に繋がる危険因子として受傷状況の影響や競技種目の違いにより,抑うつ症状が異なる可能性が示された。特に受傷状況はアスリートの競技人生に大きく影響を及ぼすため,最も高い抑うつ症状を示した。さらに,アスリートが取り組む競技の特徴により抑うつ症状に差が出る可能性が示されたことから,アスリートの支援を行う際は,競技の特徴も加味した関りが必要であると考えられる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
抑うつ症状を抱えたアスリートに対するインタビュー調査は終了している。一方で,現在はデータ整理を行っているため。
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今後の研究の推進方策 |
今後はインタビュー調査で得られたデータの解析を行い,抑うつ症状による競技・日常生活への影響を検討する。
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