研究課題/領域番号 |
20K19545
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 順天堂大学 |
研究代表者 |
竹澤 稔裕 順天堂大学, スポーツ健康科学部, 准教授 (10771967)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | 高気圧 / 高酸素 / パフォーマンス / 血中乳酸濃度 / 運動パフォーマンス / 血中乳酸 / 経皮的動脈血酸素飽和度 / 高気圧高酸素 / 生体応答 / 気圧 / ミドルパワー / 常圧低酸素 / 低圧低酸素 / 吸入気酸素分圧 / 吸入気二酸化炭素分圧 / 持久的運動 / 生理応答 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は,高気圧高酸素環境下において運動中に酸素を必要とする持久的運動を実施し,運動時のパフォーマンスと生体応答を検討する.得られた成果を基に,最先端のトレーニング方法を確立することで,アスリートの競技力向上はもちろんのこと,高齢者や自発呼吸による身体への酸素供給が難しい人々の筋力向上・維持などにも利用することが考えられる.結果,現在問題となっている高齢者の健康寿命の底上げにも繋がり,更に活力のある社会の実現が可能になるべく研究を進めて行きたい.
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研究成果の概要 |
本研究は,本来リカバリーを目的としている高気圧高酸素環境下において,運動中に酸素を必要とする持久力運動を実施し,運動時のパフォーマンスと生体応答を検討する事を目的としている.運動課題はペダリング運動として,相対強度60%HRRで20分間実施した.測定項目は,運動中の仕事率,最大酸素摂取量,呼気終末二酸化炭素分圧,分時換気量,経皮的動脈血酸素飽和度,心拍数,血中乳酸濃度,ヘマトクリット値とした. 結果は,高気圧高酸素環境下における仕事率ならびに経皮的動脈血酸素飽和度において,通常環境よりも有意に高い値が得られた.加えて血中乳酸濃度においては高気圧高酸素環境下の方が有意に低い値を示した.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の結果より,高気圧高酸素環境下では,仕事率と動脈血酸素飽和度において,通常環境下よりも有意に高い値が示された.また,高気圧高酸素環境では仕事率が高いにもかかわらず,血中乳酸濃度が通常環境下よりも低い値となる事も明らかとなっている.つまり高気圧高酸素環境下での有酸素運動は,通常環境下よりも高いパフォーマンスを発揮することができ,尚且つ疲労の原因となる乳酸を抑制できるということである. この成果を基にトレーニング方法を検討し,長期的に介入することで,アスリートのさらなる飛躍が期待できる.また,高齢者やCOPD患者など,酸素供給が制限されてしまっている人々の健康維持に活用できる可能性がある.
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