研究課題/領域番号 |
20K19549
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 日本大学 |
研究代表者 |
越澤 亮 日本大学, 経済学部, 講師 (80822791)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
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キーワード | 移動ターゲット / 軌道 / 到達位置 / 到達時間 / サッケード / パーシュート / 視線 / EEG / 眼球運動 / 脳波 / 頭頂領域 / 予測 / position error / time-frequency analysis |
研究開始時の研究の概要 |
眼球運動(パーシュートやサッケード)を行うことで,移動するターゲットの軌道,到達位置,到達時間を予測することがわかっているが,これらの予測がどのような脳活動によって導かれているかについては明らかではないことが多い。 そこで本研究では,ターゲットの軌道,到達位置,到達時間,これら3つの予測時における視線活動と脳活動様式を明らかにする。これによって,正確な視線制御に必要な脳機能が,どのようなタイミングで発揮されるとターゲットに対するポジションエラーの少なさ,良いパフォーマンスを生むかを言及できる。この研究を進めることで,球技離れが進む子ども達に対する指導法など身体教育への波及効果が期待できる。
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研究成果の概要 |
移動するターゲットの「軌道」「到達位置」「到達時間」を予測している時の視線活動と脳活動様式を検討しました。 その結果,移動するターゲットの「軌道」を予測するには,ターゲットを視知覚できない時に,右頭頂領域によるターゲットのポジションに対する注意が重要であることが明らかになりました。また,移動するターゲットの「到達位置」「到達時間」を予測するには,必ずしもターゲットから眼を離さずにパーシュートを行い続ける必要のないことが明らかになりました。そして,そのためには移動するターゲットの速度をいち早く左後側頭領域で処理して,サッケードストラテジーを行う必要があることも明らかになりました。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義や社会的意義として,これまでの常識として考えられていた「ボールから眼を離さない」という球技スポーツにおけるストラテジーに対して,ブレイクスルーを起こし得る研究成果が挙げられます。それは単にサッケードストラテジーを行う必要性があることの有用性にとどまらず,ブラックボックスであった,サッケードストラテジーによる移動ターゲットの〔軌道〕〔到達位置〕〔到達時間〕の予測が,どのように脳内で処理された結果導かれるかを明らかにしたからです。球技離れが進む子ども達に対する指導法など,身体教育への波及効果が期待できると考えられます。
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