研究課題/領域番号 |
20K19555
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 新潟医療福祉大学 |
研究代表者 |
奈良 梨央 新潟医療福祉大学, 健康科学部, 講師 (70708148)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,640千円 (直接経費: 2,800千円、間接経費: 840千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
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キーワード | 競泳 / 背泳ぎ / スタート / パフォーマンス / 背泳ぎスタート / 下肢関節 / タイミング / 股関節 / 膝関節 / フィードバック / フィードバックシステム / タイミング評価 / 水泳 / トルク発揮 |
研究開始時の研究の概要 |
背泳ぎスタートは、シグナル音とともに後ろ向きに壁を蹴って、跳び出す動作であるため、台上から飛び込むよりも技術的な難易度が高い。そこで、我々はスタートパフォーマンスの向上を目的に、跳び出し速度を最大にするための各関節における至適な伸展角度を示すことに成功した。しかし「どのタイミングで?どのように力を発揮すべきか?」という問題点が残った。そこで、本研究では、各関節角度の変化に加え、関節のトルク発揮を同時に測定することで、この問題を解決し背泳ぎスタート技術を解明する。また、得られた結果を元に、指導現場で用いる簡易的なフィードバックシステムの構築を試みる。
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研究成果の概要 |
これまでの背泳ぎスタートに関して、多くの研究が下肢関節に注目がされてきた。そこで、本研究では、肩関節の伸展に着目をし、研究を進めた。対象者は大学競泳選手11名とした。 熟練者と未熟練者の比較をした結果、手離れ時から足離れ時の肩関節角速度に大きな差がみられた。先行研究において、スタート後の入水時にストリームライン姿勢時に肩関節と体幹を180°に近づけることの重要性を示唆しており、これらの結果を支持するものとなった。このことから、5m通過時間を短縮させるためには、アーチ姿勢をとって入水幅を小さくすることだけでなく、入水時から入水後にかけてのストリームライン姿勢をとることが必要であることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
これまでの研究では下肢関節の伸展について、研究がなされてきたが、肩関節の伸展も重要であることが明らかとなった。肩関節に関わる筋力向上のためには、特異的なトレーニングを実施する必要があるという事が考えられる。 このことが、将来的に競技力向上に貢献できるものと考えられ、背泳ぎスタートのレベルアップにも寄与することが考えられる。しかし、これらの特異的なトレーニングについては解明が出来ていないため、今後の課題である。
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