研究課題/領域番号 |
20K19558
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 比治山大学 |
研究代表者 |
宮原 祐徹 比治山大学, 健康栄養学部, 教授 (40510037)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,250千円 (直接経費: 2,500千円、間接経費: 750千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
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キーワード | 筋肥大 / 神経系の適応 / 柔軟性 / レジスタンストレーニング / 競技力向上 / 運動処方 / リハビリテーション / サルコペニア / ストレッチング / 筋力向上 / 神経筋活動 / 筋力 |
研究開始時の研究の概要 |
安全かつ簡単に実施できる静的ストレッチングは、柔軟性を向上させる方法として広く普及している一方で、近年では長期間の実施によって筋力も向上させることが示唆されている。つまり、静的ストレッチングは安全かつ簡便に筋力も向上させる方法になる可能性がある。新しい方法の確立のためにはメカニズムの解明は重要であるが、ヒトのSSによる筋力向上のメカニズムについての報告はこれまでにない。そこで本研究では、長期間の静的ストレッチングが筋力に及ぼす影響について明らかにし、そのメカニズムの解明を進める。
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研究実績の概要 |
本研究では、ストレッチングや筋力トレーニングを定期的に実施してない健常な成人を対象とし、静的ストレッチング(SS)群とコントロール(CON)群に分けた。SS群はSSを12週間に亘り実施し、CON群は同じ期間においてSSなどの運動を継続的に実施しなかった。SSは15種類の方法を用い、各SSは痛みが生じる直前で15秒間保持し、15秒間の休息を挟んで3回繰り返した。1回(1日)のSSの実施時間は約30分間であり、これを週3日、12週間継続した。また、両群ともトレーニング開始8週間前から終了12週間後まで、 4週間ごとに合計9回の長座体前屈、股関節屈曲角度、最大等尺性膝伸展筋力、筋力発揮時の筋電図、周径囲、および筋厚の測定を行った。その結果、SS群において、長座体前屈および股関節屈曲角度は、SS実施前と比較して、SS実施から4、8および12週後でそれぞれ有意に高い値を示した(p<0.05)。また、SS中止後の12週間においては、SS実施期間中との違いは認められなかった。これらの結果から、12週間のSSの実施は柔軟性を向上させ、その効果はSS実施期間と同じ期間維持されることが示唆された。なお、柔軟性以外の測定項目については現在検討中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
補助事業期間の延長が許可されたことで、トレーニングおよび測定と測定項目の一部の分析が終了したが、他の項目を分析する時間が必要であるため、やや遅れていると判断している。
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今後の研究の推進方策 |
柔軟性以外の測定項目のデータを分析し、公表に向けてまとめていく。
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