研究課題/領域番号 |
20K19580
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 東京医科大学 |
研究代表者 |
町田 征己 東京医科大学, 医学部, 講師 (90848508)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2022年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 1,560千円 (直接経費: 1,200千円、間接経費: 360千円)
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キーワード | 身体活動 / 海馬 / MRI / 認知機能 / 地域在住高齢者 / 加速度計 / 余暇活動 / 扁桃体 / 身体活動の共依存性を考慮した分析 / 画像解析 |
研究開始時の研究の概要 |
脳の萎縮の程度が大きいほど、認知機能障害や認知症を発症する者が多いことが報告されている。先行研究では、身体活動が脳の萎縮を抑制するのに有効であることが報告されているが、加速度計で測定した身体活動と脳の解剖学的構造の関連性に関する研究は少ない。 本研究では、無作為抽出した地域在住高齢者における加速度計で測定した強度別身体活動とMRIで測定した海馬を始めとした脳の解剖学的構造の関連性を明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究は高齢者の身体活動と海馬体積の関係を明らかにすることを目的とした。先行研究の問題点である(1)ボランティア参加者を対象とする研究が多い、(2)身体活動の測定に質問票を用いる研究が多い、(3)統計解析時に強度別身体活動の共依存性を考慮していない、ことを考慮し、無作為抽出した地域在住高齢者における、加速度計で測定した座位行動や強度別身体活動と海馬体積の関係を共依存性を考慮した分析方法で明らかにすることを目指した。横断研究の結果、中高強度身体活動は右海馬体積と正の関係があることが明らかになった。一方で、座位行動や低強度身体活動は左右海馬体積と関連が認められなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で得られた知見は、この分野のこれまでの先行研究の問題点を考慮して得られたものであり、学術的意義を有すると判断できる。また、本研究で中高強度身体活動が右海馬体積と関係があることを明らかにしたことは、地域在住高齢者における中高強度身体活動の認知症予防効果の可能性を示唆しているものであるため、社会的意義を有する知見であると判断できる。
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