研究課題/領域番号 |
20K19583
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59020:スポーツ科学関連
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研究機関 | 岐阜薬科大学 (2023) 日本体育大学 (2020-2022) |
研究代表者 |
尾川 翔大 岐阜薬科大学, 薬学部, 助教 (70845817)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
2022年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | スポーツ政策 / 十五年戦争 / スポーツ歴史学 / 総力戦体制 / スポーツ政策史 / 国民体育 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、「十五年戦争」(1931-1945)の時代におけるスポーツ政策の形成過程と社会的合意を、その組織体制や政策主導者に着目して明らかにすることである。この課題を検討することは、スポーツ政策が、他の高次的な政策課題を達成するための下位政策であるのか、それとも、固有の政策課題として位置づけられるのかを問うことにつながってくる。すなわち、本研究は、スポーツ政策に関する諸問題を歴史的・社会的に位置づけ、これからのスポーツ政策をめぐる問題を考えるうえでの基礎研究でもある。
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研究実績の概要 |
研究計画の最終年度にあたる本年では、岐阜薬科大学就任1年目であり、教育業務や事務作業への対応をする必要があった。また、岐阜薬科大学に就任したこともあり、これまでと史資料へのアクセスが大きく変わった。本研究に必要な体育・スポーツに関連する史資料は前所属先の日本体育大学の図書館に所蔵されており、これまでの研究では、この図書館に大な恩恵を受けていた。しかし、ここを離れたことにより、史資料の収集の方法を変更する必要があった。そこでまずは、デジタル化されている史資料の調査、また、新たな所属先の図書館はもとより、郷土の図書館にどのような史資料が所蔵されているのかを調査することから始める必要があった。まず、新型コロナウィルスの余波により、史資料のデジタル化が進んでおり、必要な史資料へのアクセスができるようになっていたことを確認することができた。また、東海圏の図書館に積極的に足を運び、こうした場所にしか所蔵されていない史資料を発見するにことができた。地域に特有の資料の活用は、今後の研究の可能性を拡げるものであり、それは、国家によるスポーツ政策が諸地域にどのような影響を及ぼしていくのかを検討していくための足掛かりということができる。ただし、部分的ではあったが、本研究に関連するような史資料も収集することができた。この点については、緒に着いたところであり、今後の研究に期待したい。ただし、これまでに収集しえた史資料もあるため、その読み込みと、執筆に時間を割くことができた。とりわけ、集中的に収集しえた体育・スポーツ系の雑誌を読み込みを行い、論文としてまとめている段階である。
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