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運動学習過程における連続失敗:その機能的意義の解明と操作

研究課題

研究課題/領域番号 20K19593
研究種目

若手研究

配分区分基金
審査区分 小区分59030:体育および身体教育学関連
研究機関慶應義塾大学 (2021)
東京大学 (2020)

研究代表者

武見 充晃  慶應義塾大学, 理工学研究科(矢上), 特任講師 (90828302)

研究期間 (年度) 2020-04-01 – 2022-03-31
研究課題ステータス 完了 (2021年度)
配分額 *注記
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2020年度: 3,120千円 (直接経費: 2,400千円、間接経費: 720千円)
キーワード身体運動 / 強化学習 / 探索 / 運動学習 / ばらつき / 学習 / 報酬予測
研究開始時の研究の概要

調子の波とも呼ばれる,運動学習過程における連続したミスの発生は単に回避すべき事象なのでしょうか.優れた運動技能を身につけるには,課題の成功に最適な身体動作パターンを理解する必要があります.しかしこの過程では,試行錯誤の帰結として動作のばらつきが大きくなることで,運動課題に連続して失敗しやすくなり得ることが考えられます.本研究では,試行錯誤の帰結として調子の波が生じているという仮説に基づき,運動学習中の連続したミスの発生が技能習得におよぼす正の影響を明らかします.また連続失敗の発生を操作できる神経刺激法を確立して,技能習得を促進できる技術手法を開発します.

研究成果の概要

1. 運動中,課題に連続して失敗する現象が偶然以上の確率で生じることを,健常成人33名を対象とした行動実験にて確かめた.またその発生機序を,数理モデルを用いて強化学習における探索と利用によって説明できること示した。 一方で,連続失敗の発生が運動学習プロセスに及ぼす影響に関しては,明確な答えを得ることはできなかった.
2. 連続した運動課題の失敗は,運動を実施する環境因子を多様にすることで抑制できることを示した.具体的には,的当て課題を実施する際,常に1つの的を狙わせるのではなく,試行毎に異なる的を狙わせることで,連続失敗を抑制した.

研究成果の学術的意義や社会的意義

研究1の成果は,「同じ運動を繰り返す環境では失敗も成功も連続しやすい」ことを,研究2の成果は,「様々な運動を実施する環境では失敗も成功も連続しにくい」ことを示した.例えばこれをダーツの投擲動作に置き換えると,狙った位置に矢が飛んでいる限りは同じ的を狙い続ける方が成功しやすいが,狙った位置と違うところに矢が飛んだ次の投擲では異なる的を狙う方が連続失敗を回避できる可能性を示唆している.検証は必要だが,競技スポーツの現場に応用可能な知見が得られたと考えている.

報告書

(3件)
  • 2021 実績報告書   研究成果報告書 ( PDF )
  • 2020 実施状況報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて 2021

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] The hot and cold streaks in reinforcement learning2021

    • 著者名/発表者名
      Mitsuaki Takemi, Risa Saito, Midori Kodama, Daichi Nozaki
    • 学会等名
      Neural Control of Movement Conference 2021
    • 関連する報告書
      2021 実績報告書
    • 国際学会

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公開日: 2020-04-28   更新日: 2023-01-30  

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