研究課題/領域番号 |
20K19596
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
林 陵平 岐阜大学, 教育学部, 助教 (20805486)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2020年度: 2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
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キーワード | 学校体育 / 小学生児童 / 器械運動 / 開脚跳び / バイオメカニクス / コーチング / 体育科教育 / 小学校体育 / 跳び箱運動 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究では小学校体育を対象として,文部科学省規格の跳び箱よりも長さの短い跳び箱と着手位置をより遠くに誘導するためのマットセンサーを用いて,どの小学校教員でも用いることが可能な,開脚跳びができるようになるための指導法の確立を目指す。 指導法を確立させるために,2年間の研究期間を設定し,開脚跳びができるようになることに対して,長さの短い跳び箱とマットセンサーのどちらの影響力が高いかを明らかにする。次に,2つの補助教具を用いて開脚跳びの指導を行った場合に,開脚跳びができない子どもがどのような過程を経て開脚跳びができるようになるのかを事例的に明らかにする。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は,マットセンサーと多段階式の跳び箱を用いた画期的な開脚跳びの指導法の確立を目指すことである。 開脚跳びの成功率を高めることを目的とした場合には,多段階式の跳び箱を用いることが有効な手段となることが示された.また,着手位置をより遠くにすることを目的とした場合には,マットセンサーを用いることが有効な手段になることが示された。さらに,開脚跳びができない児童は,跳び箱の長さを30 cm,50 cm,60 cm,80 cmと徐々に長くしていく過程においてマットセンサーを用いることにより,開脚跳びができるようになることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究で確立した指導法により,これまでに開脚跳びができなかった児童が,開脚跳びができるようになるための手段を新たに見出すことができた。これまでに,開脚跳びができない児童に対しては,跳び箱に見立てたビールケース等を用いた指導が行われてきた。しかし,こうした教具を跳び越えられたとしても,児童の中では跳び箱を跳べたという実感を味わえることができない。一方で,本研究の実験では,最終的に80 cmの跳び箱が跳べずに50 cmの跳び箱を跳べた児童が,「僕も跳び箱ができた!」と大喜びする姿が確認できた。したがって,本研究で確立した指導法は,運動が苦手な児童に対して,極めて有用な指導法になると考えられる。
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