研究課題/領域番号 |
20K19599
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
柳岡 拓磨 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (20846951)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 2,080千円 (直接経費: 1,600千円、間接経費: 480千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
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キーワード | 暑熱環境 / ハーフタイム / 運動能力 / 体温 / 体格 / 熱中症予防 |
研究開始時の研究の概要 |
地球温暖化の進行とともに、熱中症は深刻化しており、科学的知見に基づいた熱中症予防対策の検討が急務である。さらに暑熱下におけるスポーツ活動中の深部体温の過度な上昇は運動能力を低下させる。従って、暑熱下におけるスポーツ活動では、深部体温の過度な上昇を抑制するための暑さ対策を講じる必要がある。 身体冷却は暑さ対策の手法の一つであり、運動前もしくは運動中の有効な身体冷却法の検討が広く行われてきたものの、運動間の休息中に着目した研究は少ない。そこで、本研究では、運動間の休息中に行う身体外部・内部冷却の組み合わせが体温、運動能力、認知機能に与える影響をメカニズムも含め明らかにすることを目的とする。
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研究実績の概要 |
熱中症による救急搬送者数は急増しており、直近の5年間で約2倍となっている。地球温暖化の進行とともに、熱中症の問題はさらなる深刻化が想定され、科学的知見に基づいた熱中症予防対策の検討が急務である。身体冷却は暑さ対策の手法の一つであり、運動前もしくは運動中の有効な身体冷却法の検討が広く行われてきたものの、運動間の休息中に着目した研究は少ない。そこで、本研究では、1) 運動間の休息中に行う身体外部・内部冷却の組み合わせが体温、運動能力に与える影響をメカニズムも含め明らかにする、2)運動間の休息中の身体冷却に関する性差を明らかにすることを目的としている。 2020-21年度には、実験室ベースにおける身体冷却効果とそのメカニズム・性差の検討を行った。暑熱環境下(気温 35度、湿度 50%)における2条件の無作為化交差試験を男性20名、女性10名に対して実施し、アイススラリー摂取およびクーリングベスト着用の組み合わせの効果を検討した。その結果、男性ではアイススラリー摂取およびクーリングベスト着用の組み合わせによって、無冷却条件と比較し、その後の深部体温が低下し、持久的運動パフォーマンスが改善された。一方で、女性では深部体温は低下したものの、持久的運動パフォーマンスの改善は認められなかった。さらに、男性20名のデータを体格(体表面積と体重の比)で2グループに分類し層別解析したところ、体格が大きいグループで体温や持久的運動パフォーマンスの改善の程度が大きいことが明らかとなった。 2022年度にはフィールドベースで身体冷却の効果検証を行った。運動間の休息が複数ある種目としてソフトボールを採用し、身体冷却を行うことで深部体温が効率的に低下することが明らかとなった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
申請時の予定に対し、大きな変更がなく順調に進展しているため。申請当初は想定していなかった新規性のある知見を得られた点で、特に順調であると言える。
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今後の研究の推進方策 |
申請時に計画した通り、これまでの研究よりもスポーツ現場に近い設定での実験を行い、外的妥当性の担保された研究を実施していく。 また、申請当初は想定していなかったが、本研究で得られた学術的新規性の高く、臨床的価値のある「身体冷却効果の体格差」にも着目していく。
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