研究課題/領域番号 |
20K19603
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
高橋 徹 岡山大学, 教育学域, 助教 (30721550)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
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キーワード | 民主主義的態度 / シティズンシップ / 戦後教育 / 野外教育 / 環境とのつながり / アフォーダンス / 生きられる世界の拡大 / 戦後体育 / 体育 / シティズンシップ教育 / プラグマティズム |
研究開始時の研究の概要 |
本研究の目的は、体育(身体教育やスポーツ教育を含む)の中にシティズンシップ教育の可能性を探ることである。特に本研究では、J.デューイを中心とするアメリカのプラグマティズムにおける教育理論の視点から、この課題に取り組むこととする。 本研究では主に次の3点を明らかにする。①シティズンシップ教育の定義。②シティズンシップ教育で育てようとする理想の市民像の姿。③シティズンシップ教育を通して理想とする市民を育成する際に体育(身体教育やスポーツ教育を含む)はどのように貢献し得るのか。なお、本研究は3か年で実施するが、1年目に①、2年目に②、3年目に③を明らかにすることで研究を進めていく。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は、J.デューイを中心とする米国のプラグマティズムにおける教育論の観点から、体育の中にシティズンシップ教育の可能性を探ることであった。検討した課題は、シティズンシップ教育の定義、シティズンシップ教育で育てようとする理想の市民像の姿、シティズンシップ教育を通して理想とする市民を育成する際に体育はどのように貢献し得るのか、以上の3点である。また、これらの課題に加え、デューイの教育論から読み取れる市民像、デューイの教育論が日本の体育に及ぼした影響、以上の2点についても本研究を通して新たな知見が得られた。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の具体的な成果として、以下の4点を明らかにすることができた。 ①デューイの教育論から読み取れる市民像として、自由の相互承認の感度に裏付けられた民主主義的態度を身につけた市民像を規定した。②その教育の場として、体育の近接領域である野外教育活動の有効性についても明らかにした。③体育分野におけるデューイの教育論の矮小的解釈についての問題点を指摘し、デューイの教育論を議論する上での前提の定義を再構築した。④シティズンシップ教育と体育との関係を検討するために、体育の独自性である身体育成の側面をシティズンシップ教育の中に位置づけることを試みた。
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