研究課題/領域番号 |
20K19607
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 清和大学 |
研究代表者 |
酒本 夏輝 清和大学, 法学部, 講師 (10824063)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,000千円、間接経費: 900千円)
2022年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | 不安 / 口頭教示 / 運動パフォーマンス / 注意の偏り / 脅威関連刺激 / 知覚運動パフォーマンス / 注意バイアス / 運動学習 / 教示方法 / 運動エラー / 注意 / 脳内情報処理 / 事象関連電位 / 運動出力 |
研究開始時の研究の概要 |
ヒトが運動を獲得、修正する際には、指導者からの口頭教示を基に運動を習得する場合が多い。運動学習において大きな影響力を持つ教示方法であるが、教示の差異が脳活動と運動出力に与える影響について検討されている研究は国内外を合わせても少ない。本研究は、ある事象に対して様々な感覚刺激を受けた脳が注意、認知判断、刺激評価など感覚情報を処理し、運動準備、選択反応、運動遂行へ至る一連の過程を反映して出現する脳電位の事象関連電位を指標に用いるとともに、同時系列で運動出力の評価をすることができる筋電図を用いることで、運動実行に対する教示方法の差異が脳活動と運動出力に与える影響を明らかにすることを目的とする。
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研究成果の概要 |
運動学習場面で失敗を抑制し,成功体験を増加させるためには,コーチや指導者からの口頭教示が重要な役割を担う.本研究では,心理的なプレッシャーや不安を感じている状況における運動パフォーマンスの実行に対する効果的な口頭教示方法を提案することを目的とした. 上記の目的を達成するため,①状態不安の誘導操作方法の妥当性の確認,②注意の偏りを生じさせる実験方法の確認,③行為目標(打つ又は避ける)による影響の検証を行なった.避ける行為は状態不安との関連を強める可能性が示された.行動様式として脅威関連刺激に対する避けることを促すような教示は,状態不安時の運動出力にマイナスの影響を与える可能性が示唆された.
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
学術的意義として,健常な人を対象とした状態不安誘導操作として,電気ショック法の有効性を確認した.また,高状態不安時の行動様式の違い(打つ又は避ける)は,刺激に対して異なる注意の偏りを生じさせ,運動出力に影響を与えることを明らかとした.特に,避ける行為目標は脅威関連刺激への注意の偏りの回避困難を強化させることを発見した. 社会的意義として,“避ける”ことを意識させる教示や行為がもたらす負の影響について背景メカニズムを明らかにすることは,運動学習時に限らず,様々な場面において外的要因(特に,口頭教示)による失敗の数を減少させることに繋がると考える.
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