研究課題/領域番号 |
20K19612
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 津田塾大学 |
研究代表者 |
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,510千円 (直接経費: 2,700千円、間接経費: 810千円)
2023年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
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キーワード | 生涯柔道 / 昇級昇段規定 / 柔道体操 / 転倒予防プログラム / 対象者別の柔道指導法 / ドイツの柔道教育 / ID柔道 / 生涯スポーツ / リハビリテーションスポーツ / スペシャル・ニーズ / 柔道指導法 / 対象者別指導法 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は対象者別の指導法に焦点を当てながら「ドイツにおける生涯スポーツとしての柔道の捉え方」を問題とする。ドイツ柔道連盟、日本柔道連盟や講道館等のガイドラインや教材等の一次資料の分析や現場調査に基づいてドイツと日本における対象者別の指導法の現状、特性と課題を把握し、最終目標としては、生涯スポーツの先進国であるドイツの事例や日本の実践例に踏まえて年齢、身体的・精神的な特徴等を含む対象者の状態、特性と欲求に配慮した指導法のマニュアル化を目指しており、知的障害や発達障害等のスペシャル・ニーズ、30歳以上の中高年や高齢者等の競技者以外の対象者に応じた指導法を紹介する教材の開発にある。
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研究実績の概要 |
本年度は2022年から大きく改革されたドイツ柔道連盟の昇級昇段規定の分析に焦点を当てながら中高年の対象者に応じた柔道指導法の考察を行った。そのため、2023年5月17日から5月21日までドイツのバート・エムス市に開催されたドイツ柔道連盟主催の柔道フェスティバルにおいて対現場調査及び資料収集を行った。特に柔道の技術を獲得するトレーニング法である柔道専門コーディネーショントレーニング、高齢者向けの転倒予防プログラムにもつながる柔道体操及び改新された昇級昇段システムにおける段階的な柔道技術指導法に関する最新情報を得られた。2023年7月23日は埼玉県立武道館との共催で柔道の指導者や役員を含めて115人が参加した「国際生涯柔道セミナー」の運営開催を行った。本セミナーは「嘉納治五郎の柔道思想から考えた柔道教育:ヨーロッパの指導法を中心に」をテーマとした学術的なシンポジウム及び「気楽に参加できる生涯柔道」というワークショップに分けて行った。5月に行った現場調査の研究成果も含めて、2023年度の研究業績として共同研究者曽我部晋哉教授(甲南大学)と学会発表7件を行った。また、2023年11月に東海大学において開かれた柔道転倒予防国際コンセンサスカンファレンスにおいて全日本柔道連盟のシニア向けの安全な転び方のプロジェクトメンバーとして参加し、発表も行った。学術発表とは別に、研究成果を活かして2023年の6月17日、9月16日、11月18日及び2024年2月17日に講道館で開催された東京都柔道連盟主催のSATURDAY稽古会の講師として柔道実技指導を行った。また、全日本柔道連盟教育普及MIND委員会のシニア向け転び方WGの委員として「(シニア向け)受け身のススメ~怪我をしない転び方と転ばないカラダつくりマニュアル~理論編・実技指導編・実践編」の指導マニュアルの作成にかかわっている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症拡大の影響で2年間以上国内と海外における研究調査の実施ができなかったため、研究は遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
2024年度の研究目標は教材の作成を進める予定である。また、2024年6月にクロアチアに開催されるヨーロッパ柔道連盟主催の柔道フェスティバルにおいて視察及び現場調査を行う予定である。
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