研究課題
若手研究
近年、子どもの偏平足は世界的な健康問題となっている。しかしながら、現代の日本の子どもの偏平足の実態は不明瞭であり、足部アーチの定量方法も多岐に渡るため、妥当性のある足部アーチ指標を用いた実態解明が望まれる。そこで、本研究では、子どもの3次元足部形状から足部アーチのボリュームや断面形状の定量化を目的とする。さらに、足部アーチと体型および運動能力との関係を明らかにすることで、「肥満の子どもには偏平足が多いのか?」や「偏平足の子どもは運動能力が劣るのか?」といった疑問への回答を提供する。
本研究は3次元足部形状から子どもの足部アーチの定量化を行ない、体型や運動能力との関係を明らかにすることを目的とした。まず,幼児から成人を対象としてアーチボリュームの定量方法を確立した.また,小学校高学年男児を対象として,肥満・過体重群と通常体重群の舟状骨高には有意な差がないこと,舟状骨高と運動能力(50m走,立ち幅跳び)との間には有意な相関関係が認められないことが明らかとなった.これらのことから,子どもの足部内側縦アーチは個人差が大きく,必ずしも体型や運動能力とは関係しないことが示唆された.
本研究では,延べ1000名を超える日本人の子どもの3次元足部形状データを収集でき,これらのデータそのものはシューズやインソール等の工業製品の開発に必要な基礎的知見となりうる.さらに,新たな足部内側縦アーチの評価指標であるアーチボリュームを定量したことで,更なる足部アーチ研究の発展が期待できる.
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