研究課題/領域番号 |
20K19623
|
研究種目 |
若手研究
|
配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
|
研究機関 | 九州産業大学 |
研究代表者 |
本山 清喬 九州産業大学, 健康・スポーツ科学センター, 助教 (80824903)
|
研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
|
研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
|
配分額 *注記 |
2,990千円 (直接経費: 2,300千円、間接経費: 690千円)
2023年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2020年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
|
キーワード | ボール投げ / 把持可能性 / スポーツバイオメカニクス / ステッピングスロー / ステップを伴う投球 / 握れないボール |
研究開始時の研究の概要 |
子どもの投能力は著しい低下が指摘されている。手掌のサイズによってボールを握ることができる者とできない者が混在している。握れないボール場合、テイクバック時の動作が小さくなり、ボールを適切に加速できないという課題が発生し、テイクバックにおいて1)両手支持、2)手首を屈曲させ手の平と前腕で支持によって握れないボールに適応している。小学生を対象に握れないボールを用いた投動作を分析・分類し、ボールを適切に加速するモデルの作成・その習得方法を確立する必要がある。 本研究は、握れないボールを用いた投運動の動作様式の分類し、最適な動作様式へ変容するようにトレーニングする方法を検討することを目的とした。
|
研究成果の概要 |
握ることができないボールを投球する際の運動学的な特徴を明らかにした。把持性が低いボールを投球する際は、助走を伴った投球と同様に身体移動を介してボールの移動距離を拡大させることでボール速度を獲得した(International Journal of Sport and Health Science(20)260-270)。 また、投球動作を獲得するための練習方法を確立するために、スマートウォッチを活用したボール速度測定システムを開発した。このシステムを利用した投球練習によって、大学生の投球能力を改善することできた(体育・スポーツ教育研究(24)印刷中)。
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
スポーツを行う上でボールを投げるという動作は基本的でありながら、重要な動作である。本研究の成果はボールの把持性がボール速度獲得過程に影響を及ぼすことを明らかにした。これは、運動実践者のスポーツ競技の選択や指導者が運動実践者のトランスファーによる競技特性の違いを理解することに役立つ。 また、本研究の遂行により開発がすすめられたボール速度測定システムは、運動実践者にボール速度の即時的なフィードバックが可能である。スマートウォッチは広く流通しているため、多くの運動実践者が活用可能なツールであるため、投能力の発達に貢献しうる。
|