研究課題/領域番号 |
20K19631
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59030:体育および身体教育学関連
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研究機関 | 桐蔭横浜大学 (2023) 独立行政法人日本スポーツ振興センター国立スポーツ科学センター (2020-2022) |
研究代表者 |
大伴 茉奈 桐蔭横浜大学, スポーツ科学部, 講師 (70779272)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2021年度: 910千円 (直接経費: 700千円、間接経費: 210千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | スポーツ関連脳振盪 / スポーツ安全 / 学校安全 / 脳振盪 / スポーツ |
研究開始時の研究の概要 |
脳振盪は死亡事故にもつながる危険なケガであるため、スポーツ現場では脳振盪への対策を講じる必要があるが、本邦において脳振盪の調査研究は少なく、実態については不明な点が多い。本研究では以下の3点から、高校ラグビー選手の脳振盪発生実態を把握し、脳振盪プログラム立案に向けた検証を行う。 ①高校ラグビー選手における脳振盪発生率 ②脳振盪予防トレーニング介入による脳振盪発生率の変化 ③脳振盪からの回復が長期化する選手の特徴 本研究を通じて、本邦における高校ラグビー選手の脳振盪プログラム立案のための基礎的知見を得る。すなわち、本研究の成果は学術的意義だけでなく、スポーツ現場においても意義深いものと期待される。
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研究成果の概要 |
本研究の目的は高校ラグビー選手における脳振盪受傷状況と脳振盪受傷後の症状や徴候を明らかにし,脳振盪予防の一助とすることとした. 対象は菅平高原にある診療所を受診し,脳振盪と診断された高校ラグビー選手である.脳振盪受傷時の状況を脳振盪受傷者と帯同者から同時に聴取した.脳振盪受傷後の自覚症状と徴候についてはSCATを使用し,全て問診形式で調査した.菅平高原は日本におけるラグビー合宿地の聖地であり,毎年夏季休暇には日本全国から多くのチームが訪れ,毎日のように練習試合が行われており,本研究でも脳振盪受傷者の9割以上は試合での受傷であった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
高校ラグビー選手の脳振盪受傷状況を明らかにしたことによって、脳振盪受傷の予防策を講じるきっかけになる。また、脳振盪と急性硬膜下血腫の受傷機転が類似していることも報告されていることから、脳振盪予防に関する知見は頭部外傷による死亡事故の予防にも寄与すると考える。 また、脳振盪受傷後に多く見られる症状や徴候を明らかにしたことによって、スポーツ現場の人や学校現場の人に対して、より注意すべき事態についての説明が可能となるため、安全なスポーツ環境の構築に貢献できると考える。
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