研究課題/領域番号 |
20K19636
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 金沢大学 (2021-2022) 電気通信大学 (2020) |
研究代表者 |
野中 雄大 金沢大学, GS教育系, 助教 (30866645)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2021年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
2020年度: 1,820千円 (直接経費: 1,400千円、間接経費: 420千円)
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キーワード | 糖尿病 / 運動 / インスリン分泌 / GLUT-2 |
研究開始時の研究の概要 |
近年、糖尿病患者数の増加が大きな社会問題となっている。糖尿病は、骨格筋などの血糖処理器官におけるインスリン効果の悪化(インスリン抵抗性)、もしくは、膵臓からのインスリン分泌能力の低下が発症の原因である。その際、日本人ではインスリン分泌能力の悪化が原因で糖尿病を発症する場合が多い。 これまでの研究により、運動は骨格筋のインスリン抵抗性を改善させることで、糖尿病の予防・改善に効果的であることが明らかとなっている。しかしながら、運動が膵臓機能に及ぼす影響については必ずしも明らかとなっていない。そこで本研究では、運動は糖尿病に伴うインスリン分泌能力の低下を改善させることができるのかについて検討する。
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研究成果の概要 |
運動は骨格筋のインスリン効果の悪化(インスリン抵抗性)を改善させることで、糖尿病の改善に効果的であることが明らかとなっている。しかしながら、運動が膵臓機能に及ぼす影響については必ずしも明らかとなっていない。そこで本研究では、運動は糖尿病に伴うインスリン分泌能力の低下を改善させることができるのかについて検討した。その結果、一過性の長時間運動は糖尿病モデルマウスにおけるインスリン分泌能力を向上させる可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
糖尿病の予防・改善に対する運動の可能性を探った先行研究の多くは、骨格筋のインスリン抵抗性の改善や内臓脂肪量の減少に焦点があてられている。しかしながら、我々日本人を含む東洋人の糖尿病患者では、骨格筋のインスリン抵抗性や脂肪量よりも、むしろインスリン分泌能力の低下に発症原因がある場合も少なくなく、膵臓機能を改善させる手法の開発が必要とされている。本研究の結果から、運動は全身のインスリン感受性を亢進させるだけでなく、膵臓機能も向上させることが明らかとなった。本研究の成果は、糖尿病を予防・改善させる新たな運動療法開発への貢献が期待される。
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