研究課題/領域番号 |
20K19640
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 長崎大学 |
研究代表者 |
金 湘殷 長崎大学, 医歯薬学総合研究科(医学系), 特任研究員 (10864762)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2021年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
2020年度: 2,340千円 (直接経費: 1,800千円、間接経費: 540千円)
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キーワード | microRNA / NAFLD / NASH / Fatty liver / Mitochondria / 脂肪肝 / ミトコンドリア / 実験病理学 |
研究開始時の研究の概要 |
非コード RNA とミトコンドリアの機能、そしてミトコンドリア形態とミトコンドリア機能の相関性は未だ解明されていない。また、ミトコンドリア機能と脂肪性肝疾患の関連性も明らかでない。 本研究では RNA ワールドが制御するミトコンドリア機能及び脂肪肝発症過程を病理学的手法・分子細胞生物学的手法・トランスオミクス解析を用いて解明する。そして、非コード RNA を標的とした分子標的薬の開発を目指す。
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研究成果の概要 |
本研究は脂肪性肝疾患における microRNA-142(miR-142)の関連性、特に肝臓の脂肪代謝及びミトコンドリア形態変化への影響を探索した。はじめに細胞外フラックスアナライザーを用いて肝臓細胞のエネルギー代謝の分析を実施した。その結果、miR-142 は脂肪酸酸化(β酸化)に関与していることが明らかにした。更に、集束イオンビーム走査型電子顕微鏡(FIB-SEM)を用いて、肝細胞内ミトコンドリアの連続断面観察及び 3 次元構造解析を実施した。その結果、miR-142 はミトコンドリア形態を制御していることが示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
脂肪性肝疾患(非アルコール性脂肪性肝疾患、非アルコール性脂肪性肝炎を含む)は遺伝的素因に加えて生活習慣などのエピジェネティック制御が組み合わさって発症すると考えられているが、未だ分子メカニズムは解明されていない。また、患者数も増加していることから新たな治療薬及び検査マーカーの創出が急務である。本研究により、脂肪性肝疾患における脂肪蓄積のメカニズムに miR-142 が関与していることが明らかとなった。本研究成果は、新たな治療法及び検査マーカーの開発に貢献すると考えられる。
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