研究課題/領域番号 |
20K19651
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
鈴木 健太郎 日本医科大学, 医学部, 講師 (20591259)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 780千円 (直接経費: 600千円、間接経費: 180千円)
2020年度: 2,730千円 (直接経費: 2,100千円、間接経費: 630千円)
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キーワード | 経腸栄養 / 脳卒中 / 迅速 / 迅速投与 / 合併症 / 肺炎 / 下痢 / 嘔吐 / 栄養 / 経管 / 栄養プロトコール / 筋量 |
研究開始時の研究の概要 |
脳卒中急性期患者を対象に、以下に記載する栄養プロトコールを用いて、栄養状態を維持できているのか、またそれにより患者転帰(90日後のModified Rankin Scale)を改善させることができるのかを検討する。栄養状態の評価に、一般的な採血所見を用いた種々のスケールの他に、In Bodyで計測した筋肉量を指標とする。 一般的なIn Bodyは立位保持で計測するが、In Body S10は臥位での測定が可能であり、本研究に最適である。費用は2250000円+諸経費と高額であり、本研究費を上回る為、リースなどでの対応を検討する。
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研究成果の概要 |
早期経腸栄養の迅速投与の安全性を検討することを目的とし、研究を行った。急性期脳卒中で入院し、嚥下障害がある患者を対象とした。2019年10月から2020年6月に、経腸栄養剤を迅速投与した方と、通常投与した方で、主な合併症である肺炎・嘔吐・下痢の発生率に差があるかどうかを後ろ向き検討を行った。急速投与群45例、通常投与群26例による検討の結果、合併症割合は、急速投与群と通常投与群で、いずれも統計学的有意差は認めなかった。また、3つの合併症のうち1つ以上認めた方の割合は、急速投与群49%に対し、通常投与群54%と、急速投与群で合併症が少ない結果であった。 上記結果はJNS誌に掲載された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
経腸栄養対象患者に早期から栄養を投与することは、医療スタッフの負担となるだけでなく、患者としても時間的に大きな負担となっていた。経腸栄養を迅速に投与することの安全性が証明されれば、病院側、患者側の両面に大きなメリットがあると考える。 本研究の結果をもとに、多施設共同ランダム化比較研究を行い、この結果の正当性を明らかにしたいと考えている。現在Rapid EN trialをおこなっており、今後に研究成果を発展させたいと考えている。
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