研究課題/領域番号 |
20K19653
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 新潟国際情報大学 |
研究代表者 |
藤田 美幸 新潟国際情報大学, 経営情報学部, 教授 (60788917)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2025-03-31
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研究課題ステータス |
交付 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2023年度: 1,040千円 (直接経費: 800千円、間接経費: 240千円)
2022年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2021年度: 1,300千円 (直接経費: 1,000千円、間接経費: 300千円)
2020年度: 650千円 (直接経費: 500千円、間接経費: 150千円)
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キーワード | スポーツ消費者行動 / 健康スポーツ行動変容 / ゲーミフィケーション / ヘルスケアプロモーション / ヘルスケア行動変容 / ヘルスケア消費者行動 / 健康行動変容 / 自己効力感 |
研究開始時の研究の概要 |
健康問題を解決するため健康関連サービスの継続消費行動は重要であり、その実現のため動機づけを高める意識が注目されている。 近年、動機づけに関する研究の中で目標達成に関連する語句を知覚することで無意識的に動機づけが活性化するという研究とゲーミフィケーションとの関連性を指摘している知見から、健康関連サービスにおける消費者行動において1)ICTを活用した健康関連サービスは消費者行動にどのように影響を与えているのか。2)ゲーミフィケーションと達成関連語句の刺激は消費者行動の動機づけにどのような影響を及ぼすのかを明らかにする。 本研究から得られた知見は健康行動を促進する関連サービスに貢献するものと見込まれる。
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研究実績の概要 |
本研究の目的は、以下の2つである。1) ICTを活用した健康関連サービスが消費者行動にどのように影響を与えているか、2) ゲーミフィケーションと達成関連語句の刺激が健康消費者行動の動機づけにどのような影響を及ぼすか、を明らかにすることである。最終年度である2023年度は、初年度(2020年度)から実施しているICTを活用した健康関連サービスの詳細分析や、オンライン健康サービスの実証実験で得たデータ、インタビュー調査の結果を分析した。これらについて論文にまとめて投稿準備をおこなった。 本研究を開始した直後の2020年に発生したCOVID-19により、大幅な研究計画の改訂が必要となった。一方で、COVID-19発生以降、ICTを活用した多様な健康関連サービスが登場し健康消費者行動に影響を与えていることが明らかになった。たとえば、オンラインでの健康教室やマラソン大会などが実施されるようになった。これらは、COVID-19による行動制限を緩和するためにデジタル化が急速に進んだ結果でもあることを提示した。 一方、ゲーミフィケーションの要素は、オンライン健康サービスのエンゲージメントを向上させるための重要な手段となっていることが示した。ゲームの要素を取り入れることで、消費者は健康管理タスクをよりエンゲージングに感じ、サービスの利用を続け、健康行動を改善する可能性があることが示唆された。また、特にスマートウォッチの技術的進歩が急速に進み、消費者行動に影響を与えることが明らかにした。スマートウォッチは、リアルタイムの健康データを提供し、消費者が自身の健康状態をより良く理解し、管理するのを支援している。さらに、健康関連アプリケーションも多様な機能を持つものが市場に登場し、個々の健康管理のニーズを満たすものとなったことを示した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
ICTを活用した健康関連サービスが消費者行動にどのように影響を与えているかに関する研究に関して、一定の成果が得られた。しかし、これらの研究成果の公表が進んでいないことから、進捗状況はやや遅れていると判断する理由である。
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今後の研究の推進方策 |
今後の計画は、これまでの研究をまとめてジャーナルに投稿することである。COVID-19が収束しつつあるため、前年度までに予定していた研究と調査を遂行する予定である。特に、ICTを活用した健康関連サービスにおける消費者行動に影響を与える因子を明らかにすることに注力する。従来から取得してきたデータを分析し、その結果を学会での口頭発表や学術論文を通じて公表する予定である。
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