研究課題/領域番号 |
20K19654
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 常葉大学 |
研究代表者 |
中井 真悟 常葉大学, 健康プロデュース学部, 講師 (10825540)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2024-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2023年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 390千円 (直接経費: 300千円、間接経費: 90千円)
2021年度: 520千円 (直接経費: 400千円、間接経費: 120千円)
2020年度: 3,380千円 (直接経費: 2,600千円、間接経費: 780千円)
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キーワード | bone structure / hindlimb immobilization / electroacupuncture / electrical acupuncture / 骨吸収抑制 / 鍼灸 / 通電刺激 / 関節不動 / ラット大腿骨 |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は3ヵ年度にわたる。令和2年度は実験準備期間として予備実験を実施し、主に蛍光免疫染色および酵素抗体法のプロトコル確立を目指す。令和3年度は実験実施期間として実験を遂行し、標本を作製する。最終年度となる令和4年度は実験応用期間と位置づけ、前年度に作製された標本に蛍光免疫染色および酵素抗体法を実施して組織学的に比較、検討を行う。『鍼通電刺激によって筋組織からのGDF-8分泌が抑制され、(活性の低い)破骨細胞前駆細胞または前破骨細胞の状態で維持されるために、骨吸収が抑制される』との仮説を検証する。
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研究成果の概要 |
加重低減によって皮質骨は菲薄化して骨脆弱化が起こることが知られている。しかし、本実験では鍼通電刺激によって骨脆弱化が抑制されていた。特に筋付着部で抑制されていたことから、鍼通電刺激による筋収縮が影響していることが示唆された。破骨細胞の骨吸収能を観察すると、いずれの群も骨の表面には吸収窩や破骨細胞が認められ、特に加重低減した群で顕著であった。鍼通電刺激を施した群では抑制され、通常の構造に類似していた。このことは鍼通電刺激によって破骨細胞の活性を抑制したことを示している。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
近年では医業だけでなく医業類似行為に対しても科学的根拠が求められているが、鍼灸領域では症例報告がほとんどであり、エビデンスに乏しいのが現状である。鍼灸の効果を組織学的に示すことで、健康科学の発展に寄与することが期待される。
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