研究課題/領域番号 |
20K19657
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 帝塚山学院大学 |
研究代表者 |
新野 弘美 帝塚山学院大学, 人間科学部, 講師 (70811363)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2022年度: 260千円 (直接経費: 200千円、間接経費: 60千円)
2021年度: 130千円 (直接経費: 100千円、間接経費: 30千円)
2020年度: 3,770千円 (直接経費: 2,900千円、間接経費: 870千円)
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キーワード | 高齢者 / バスキュラー・ストレッチング / 血管内皮機能 / 動脈スティフネス / 柔軟性 / 認知機能 / スタティックストレッチング / 前期高齢者 / 動脈硬化度 / バスキュラーストレッチング |
研究開始時の研究の概要 |
本研究は、前期高齢者を対象とし、バスキュラー(スタティック)ストレッチングのみの継続施行による、認知機能および動脈硬化度への有用性を確立する。全対象者を無作為に介入群とコントロール併用群に分類する。運動介入期間は6ヶ月間とし、介入群は毎日15分間のバスキュラー(スタティック)ストレッチングを1日1回以上、ややきついからきついと感じる強さで施行する。コントロール併用群は3ヶ月間を未介入とし、その後3ヶ月間は介入群同様にバスキュラー(スタティック)ストレッチングを施行する。両群共に3ヶ月後、6ヶ月後、脱介入6ヶ月後に介入前と同様の評価項目を測定する。
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研究成果の概要 |
高齢者を対象とし、バスキュラー・ストレッチングの継続施行による、認知機能、血管内皮機能および動脈スティフネスに及ぼす影響を検討した結果、スタティック・ストレッチングの介入3ヶ月後は、認知機能、柔軟性と血管内皮機能に有意な改善を認め、介入6ヶ月後では、認知機能、柔軟性の改善、血管内皮機能及び動脈スティフネスにおいても有意な改善を認めた。しかしながら、介入後6ヶ月間の脱介入後では、認知機能、柔軟性、血管内皮機能及び動脈スティフネスは介入前の状態に戻り、可逆性を認めた。6ヶ月間のバスキュラー・ストレッチング施行は認知機能、柔軟性を改善し、抗動脈硬化の運動種目の一つとして貢献する可能性が示唆された。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
筋性動脈および弾性動脈の硬化度は、将来の認知機能低下に対する独立した予測因子である。加齢により、動脈硬化度は増大し、高血圧や心血管疾患発症、脳血管疾患のリスクを増大させる。その改善法として、継続的な有酸素運動や複合的な運動プログラムの施行が報告されている。しかしながら、高齢者が一般的な有酸素運動を継続施行するには持久力や脚筋力が必要であり、レジスタンストレーニングを施行するにも関節への負担や負荷に対しての配慮が必要である。 本研究で施行したバスキュラー・ストレッチングは、高齢者において3ヶ月から6ヶ月間の継続期間を要するが、認知機能の改善および抗動脈硬化の運動種目となりうるものと考えられる。
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