研究課題/領域番号 |
20K19673
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 岐阜大学 |
研究代表者 |
劉 彦言 岐阜大学, 大学院医学系研究科, 研究員 (10845796)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2023-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2022年度)
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配分額 *注記 |
4,290千円 (直接経費: 3,300千円、間接経費: 990千円)
2022年度: 1,170千円 (直接経費: 900千円、間接経費: 270千円)
2021年度: 1,430千円 (直接経費: 1,100千円、間接経費: 330千円)
2020年度: 1,690千円 (直接経費: 1,300千円、間接経費: 390千円)
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キーワード | Chrebp / incretin / 食べる順番 / 食後血糖 / ChREBP / GIPR / chrebp / insulin resistance / glucose uptake / インクレチン / 脂肪細胞 |
研究開始時の研究の概要 |
肥満の進展に伴い、ブドウ糖取り込み遺伝子Glut4の低下と共にChREBPの活性低下が見られる。また肥満病態では血中GIPの増加が見られる。GIPはcAMPを上昇させることから、PKAを介してChREBPの活性低下に関与すると考えられた。 そこで、我々は肥満病態におけるChREBP発現低下の機序について、脂肪組織でのGIPシグナルの関与を考え、GIP受容体阻害薬とGIP遺伝子欠失マウスを用いて明らかにする。本申請の成果は、脂肪組織におけるChREBPとGIPの機能に注目した抗肥満法の開発につながる。
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研究成果の概要 |
グルコース活性化転写因子carbohydrate response element-binding protein(ChREBP)は脂肪合成系遺伝子発現を調節する転写因子である。肥満の進展と共に脂肪組織のChREBP活性が低下し、グルコース処理能を低下させるが、脂肪組織におけるChREBP活性制御機構は不明である。今回、肥満状態で増加する消化管ホルモンglucose-dependent insulinotropic polypeptide (GIP)が脂肪組織のChREBPの活性低下を引き起こす可能性明らかにした。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ヒトの脂肪組織におけるChREBPはインスリン感受性を予測し、脂肪組織特異的ChREBP欠損マウスはインスリン感受性が低下することが報告された。したがって、脂肪組織でのChREBP活性を高めることで脂肪組織のインスリン感受性を改善できる可能性がある。しかるに、脂肪細胞におけるChREBP活性の制御機構はこれまで不明であり、わずかにホルモン感受性リパーゼとの相互作用が知られているが、脂肪組織特異的にChREBP活性を高める薬剤は現在存在しない。肥満の進展の際に、脂 肪組織におけるChREBPの低下メカニズムを解明すれば、新規肥満予防法の開発が期待できる。
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