研究課題/領域番号 |
20K19675
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研究種目 |
若手研究
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配分区分 | 基金 |
審査区分 |
小区分59040:栄養学および健康科学関連
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研究機関 | 京都府立大学 (2021) 徳島大学 (2020) |
研究代表者 |
大西 康太 京都府立大学, 生命環境科学研究科, 講師 (80723816)
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研究期間 (年度) |
2020-04-01 – 2022-03-31
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研究課題ステータス |
完了 (2021年度)
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配分額 *注記 |
4,160千円 (直接経費: 3,200千円、間接経費: 960千円)
2021年度: 2,210千円 (直接経費: 1,700千円、間接経費: 510千円)
2020年度: 1,950千円 (直接経費: 1,500千円、間接経費: 450千円)
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キーワード | オートファジー / in vivoイメージング / 遺伝子プローブ / 近赤外蛍光イメージング / AAVベクター / In vivo活性評価系 / バイオプローブ / 近赤外蛍光 / イメージング / バイオマーカー |
研究開始時の研究の概要 |
超高齢社会である我が国では予防医学の発展が求められており、日常的に摂取する食品の機能性に期待が寄せられている。オートファジーは、老化やそれに伴う幅広い疾病に対する有力な予防戦略として注目される一方、生体における活性強度を評価する手段に乏しいために、その応用研究が遅れている。 本研究では、マウス諸臓器におけるオートファジー活性をモニターするための新規ライブイメージング法を確立し、様々な食生活条件における本活性の変動について明らかにする。さらに、研究成果の社会実装を見据え、マウスの生体試料を分析することで、ヒトのオートファジー活性の評価に応用可能な新規バイオマーカーを同定する。
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研究成果の概要 |
オートファジーを適切に活性化できれば、ヒトの健康寿命延伸戦略となり得る。本研究では、動物個体レベルに応用可能な本活性の定量評価法の確立を目的とした。 AAV-2/9ベクターを用い、新規遺伝子プローブ「miRFP720-LC3-miRFP670-FLAGx3」をマウス生体で発現させた。肝臓組織におけるプローブタンパク質の発現を確認した後、マウスを短期麻酔下でIVISに供し、生体外部から非侵襲的にプローブ由来の近赤外蛍光を定量検出した。陽性/陰性対照としてオートファジー誘導/阻害剤を腹腔内投与したマウスをイメージングしたが、本対照実験において想定される蛍光強度の増減を確認できなかった。
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
オートファジーは細胞内に生じた異常分子に対する分解機構であり、その機能不全が様々な難治性疾患(がん・神経変性疾患・糖尿病など)の発症要因となる可能性が示されている。本機構を適切に活性化できれば、ヒトの健康寿命の延伸に寄与する新しい疾病予防戦略となり得るが、実験動物やヒト試験に応用可能な簡便・精確な活性評価法は確立されておらず、本機構を作用標的とした薬剤や機能性食品の研究開発は遅れている。 本研究では動物個体レベルのオートファジー活性を定量評価する新規手法を確立できなかったが、構築した遺伝子プローブの課題点が明らかとなったため、今後、改良遺伝子プローブを用いた活性評価系の構築が期待される。
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